「オンラインストレージサービスは色々あるけど、結局どこが一番いいの?」という疑問はよく聞きますし、それに答えるべくライフハッカーでもたくさんのオンラインストレージサービスを紹介してきました。ですが、一つに決める必要は特別無いですよね? むしろ、複数のオンラインストレージをフル活用して、無料のバックアップシステムを作るのが賢いやり方ではないでしょうか。

そこで今回は、人気のオンラインストレージサービスの特徴をそれぞれ紹介していきます。バックアップに必要な分だけ無料のオンラインストレージサービスにアカウントを作り、それぞれをカテゴリーに分けてバックアップを取っていきましょう。

 

Dropbox

無料で2GBのストレージが利用でき、友だちや知り合いに紹介することで、最大で16GBまで容量を拡大できます。Dropboxは、自分の他のパソコンともファイル同期ができるので、スマートフォンやモバイルデバイスからも簡単にファイルへアクセスできます。大事な仕事のファイル用にオススメです


SugarSync

無料で5GBのストレージが利用でき、Dropboxのようにファイルが同期できます。SugarSyncには、Dropboxにない機能もたくさんあるので、筆者はDropboxよりもお気に入りだそうです。特に、メディアファイルやハードドライブにあるファイルを同期するのに向いています。Dropboxは、基本的にDropboxフォルダ内のファイルしか同期できないので、別のフォルダのファイルを同期するには裏技や、別のアプリを使うことになります。

SugarSyncは、Dropboxフォルダ外にある、写真などの大事なファイルを同期するのに使うといいでしょう。Dropboxにも写真のプレビューオプションはありますが、SugarSyncのものの方が優れています。無料で5GB以内の写真ファイルのバックアップがしたい場合は、SugarSyncがオススメです


Amazon CloudDrive

無料で5GBのストレージが利用でき、AmazonのMP3アルバムを買えば、20GBにアップグレードされます(アルバムは一枚89米セント~)。Amazon Cloud Playerもあり、どこからでも音楽ファイルにアクセスできるので(DRMが解除されていれば)、音楽ファイルのバックアップに最高です。また驚くべきことに、Amazonから直接音楽ファイルを購入すれば、ストレージの容量としてカウントされません。


Windows Live SkyDrive

すべてのファイルが50MB以下でなければならないので、バックアップ向きのストレージサービスではありませんが、無料で25GBものストレージが利用できるので、アーカイブドキュメントのバックアップにはいいでしょう。かなり容量が大きいので、Windowsユーザーであれば『Windows Live Mesh』をバックアップと同期に使用できます。Macユーザーの場合は、サイト経由で手動でバックアップしなければいけませんが、25GBが無料で使えるのですから、これくらいは致し方ないでしょう。


MemoPal

無料で3GBのストレージが利用でき、Dropbox同様、紹介者が登録すると、さらに容量が増えます。Mac/Windows/Linuxで使っていれば、自動的にバックアップされます。


ADrive

無料で50GBのストレージが利用できます。同期も自動バックアップもできませんが、50GBの容量があるので、ファイルのバックアップとしてはいいです。


IDrive

無料で5GBのストレージが利用でき、WindowsとMacであれば、自動バックアップも可能です。また、スマートフォン用アプリもあるので、リモートでのアクセスもできます。


当然ながら、多くのストレージサービスを平行して使うことの欠点は、自分のデータが点在することです。しかし、それには利点もあります。ファイルをタイプ毎に別々にバックアップ(もしくは同期)しておけば、写真はSugarSync、音楽はAmazon Cloud Driveといった風に、どのサービスにどのファイルがあるかが明確です

いくつかのストレージサービスを平行利用していると、それだけアプリも入れなければならないという欠点もあります。ですが、これも裏を返せば、写真のファイルと仕事のファイルを同時に扱えるということです。複数のバックアップ・同期アプリがリソースを食い合うと、少し遅くなるかもしれませんが、ファイルタイプ毎にキッチリと分けていれば、大した問題ではないでしょう。

無料で利用できるオンラインストレージの容量は、それぞれは少ないです。しかし、複数利用することで全体の容量を増やし、分散させることでリスクヘッジにもなるので、バックアップの方法としてはかなりナイスなアイデアなのではないでしょうか?

Adam Dachis(原文/訳:的野裕子)