価格.comリサーチ第42回のテーマは、この夏話題沸騰の3Dテレビについて。
あなたは買いたいですか?それとも買わないですか?3Dテレビで見たいコンテンツなどをお伺いしました。
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3D対応テレビの購入意向:7割は「購入予定なし」、3D機能へのニーズはまだ低い結果に
まずは3D対応テレビの購入意向を伺った。
この調査時点では、3D対応テレビの発売を行っていたのが、ほぼパナソニック1社のみであったため、「すでに所有している」という割合はさすがに少なくわずか0.3%となった。ただ、「所有しておらず、購入したい」という積極的購入層が7.5%おり、「所有していないが、購入を検討している」という消極的購入層の23.7%と合わせると、全体の3割程度の人が、3D対応テレビの購入を考えているということになった。逆に7割近くの人は「購入の意向はない」としており、3D機能が多くの人にとって必ずしも必要とはされていない現状も明らかとなった。
【図1-1 3D対応テレビの購入意向】
3D対応テレビの購入意向を年代別に見てみた。これによると、年代が上がるほど、3D対応テレビの購入意向が上がっているのがわかる。20代の3D対応テレビ購入検討者が26.4%なのに対し、60代以上の3D対応テレビ購入検討者は35.2%となっており、その差は実に8.8ポイントもある。一般的に、3D映像のような新技術に対しては、若い層のほうが積極的に反応しそうだが、実際にはまったく逆の傾向となっているのが興味深い。この理由としては、今のところ、3D機能が各社のハイエンドモデルのみに搭載されており、製品の価格自体が高いことがあげられるだろう。
【図1-2 3D対応テレビの購入意向(年代別)】
さらに、3D対応テレビの購入希望と、3D映画の鑑賞経験の関係性を現したのが図1-3だ。これを見ると、3D対応テレビの購入を検討している人ほど、3D映画の鑑賞経験がある割合が大きい。3D対応テレビの購入検討者のおよそ半数ほどが3D映画を鑑賞している。逆に、3D対応テレビの購入意志がない人の中には3D映画を鑑賞したことのない人が多く、そもそも3D映像に興味がないという人の割合も比較的高い。
このことから、3D映画を見てその効果を実感した経験が、3D対応テレビの購入検討にある程度影響していることはまず間違いない。また、3D映像に対しては、人によって最初から好き嫌いが割とはっきり分かれる傾向にもあるようだ。