HPがモバイルOS「webOS」のオープンソース化のロードマップを発表した。また、webOS向けアプリ作成フレームワーク「Enyo」をクロスプラットフォームに拡張した新版をオープンソースで公開した。
米Hewlett-Packard(HP)は1月25日(現地時間)、モバイルOS「webOS」オープンソース化のロードマップを発表し、アプリケーションフレームワーク「Enyo 2.0」のソースコードをApache License Version 2.0の下で公開した。9月には「Open webOS 1.0」をリリースする計画だ。
webOSは、HPが2010年10月に米Palmを買収した際に獲得したスマートフォンやタブレット向けのモバイルOS。HPは同OS搭載のスマートフォンやタブレット「TouchPad」シリーズを発売したが米AppleのiPadやAndroidタブレットなどが強い市場でシェアを獲得できず、2011年8月に端末事業の打ち切りを発表した。12月には同OSのオープンソース化と、Enyoの寄贈を発表した。
Enyo 2.0は、webOSだけでなく、iOSやAndroidなどのモバイル端末およびGoogle Chrome、Firefox、Internet Explorer(IE)などのWebブラウザで稼働するHTML5アプリを作成できるJavaScriptフレームワーク。EnyoのUIウィジェットは2月に提供される見込みだ。
3月には、webOSのカーネルをLinux Foundationの標準Linuxカーネルをベースとした新カーネルに切り替える。
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