関西電力は6月22日、火力発電所の取水口に大量のクラゲが発生して発電タービンを回した蒸気を冷却する海水を取水できない状態が継続しているため、南港発電所、姫路第二発電所で発電出力を抑制していると発表した。

同社によると、火力発電所の取水口の奥の取水槽には海水中の塵芥等を除去するスクリーンが設置されており、回収作業を行っているが、6月15日以降、スクリーンでの回収容量を超えるクラゲが発生したことで、発電タービンを回した蒸気を冷却する海水を取水できない状態が継続しているという。

南港発電所では、定格出力が60万kWの2号機と3号機において、それぞれ20万kW、30万kWに、また、姫路第二発電所では、定格出力が45万kWの4号機において35万kW、定格出力が60万kWの5号機において50万kWに抑制している。

火力発電所における大量のクラゲ発生による出力抑制の概要

これらの発電所ではクラゲが減少次第、出力を上昇させて運転を行う予定で、発表時点では、電力需給への影響はないとしている。