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ペトロ監督続投へ!V争いの手腕を評価、1年延長で合意

[ 2012年9月30日 06:00 ]

続投が決まった浦和・ペトロヴィッチ監督

J1第27節 浦和2―1柏

(9月29日 国立)
 浦和のミハイロ・ペトロヴィッチ監督(54)が来季も続投することが29日、分かった。就任1年目で昨季15位に終わった名門を優勝争いを繰り広げるまでに立て直した手腕をクラブ側が高く評価。8月末から続投交渉を続けてきたが、このほど1年間の延長で正式合意した。近日中に発表される。クラブ幹部は「チームを変えてくれた監督。継続することは非常に重要。今後もチームづくりをお願いすることがクラブの総意だ」と話した。

 ちょうど1年前は残留争いを強いられていた日本を代表するビッグクラブを、わずか1年で復活させた指揮官のモットーは「チームは常にファミリーのような存在でなければいけない」。選手たちが「父親のようだ」と口をそろえるように、新生レッズの快進撃を支えているのは戦術はもちろん、チームとしての結束力だ。就任当初に「結果を残せなければ私も職を失うだろう。だが、私はきっと浦和で長く仕事をすることになるだろう」と話していた通り、長期的視点でチームの行く末を託されることになった。

 監督の続投が決まり、今後は来季の戦力補強にも本格的に着手することになる。まずはケルン(ドイツ)から1年間の期限付きで移籍した日本代表DF槙野智章(25)の完全移籍に向けた交渉に乗り出す。広島時代にペトロヴィッチ監督の下でプレーしており、指揮官のサッカーを熟知している。今季リーグ戦は全27試合に先発出場し、3ゴールを記録。さらに、明るいキャラクターでムードメーカーとしてチームには欠かせない存在だ。クラブ幹部は「槙野の加入でチームに新しい風を吹き込んだ。ACL出場の可能性も考えれば、彼の存在は不可欠。是が非でも残ってもらいたい」と引き留めに全力を挙げる構えだ。

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