経済的自虐史観

株式会社三橋貴明事務所　講演・執筆依頼等、お仕事のご依頼はこちらから

三橋貴明のツイッター　はこちら

人気ブログランキングに参加しています。

人気ブログランキングへ

--------------

三橋貴明の新刊、続々登場！

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

【三橋貴明の経済動向塾（日本経営合理化協会主催）】

上記からパンフレットをダウンロードしてください。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

桜ゼミナール２月

講師：上念司先生

演題：『日本を滅ぼす売国経済論の正体

日時：平成２４年２月１９日（日）午後２時～
場所：栃木県護国神社内　護国会館

参加費：1,000円

詳細は↓↓↓

http://www.chsakura.com/event/sakura_seminar.html#feb_02
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

チャンネルAJER更新しました。

『日本の政府支出を分解する(前編)① 』三橋貴明　AJER2012.2.14(1)

『日本の政府支出を分解する(前編)② 』三橋貴明　AJER2012.2.14(2)

今月は「社会保障支出」をメインに取り上げました。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

PHP研究所の「メディアの大罪」amazon予約開始しました！

　本日は珍しく、新聞記事はないです。
　昨日、チャンネル桜の「報道ワイドウィークエンド」に出演いたしました（キャスターです）。

【【フランス大統領選】新自由主義と保守主義の戦い[桜H24/2/17] 】
http://www.youtube.com/watch?v=UH-N3Ze4Q6A

【【明るい経済教室】#12 レベルの低すぎる財政破綻論者達[桜H24/2/17] 】
http://www.youtube.com/watch?v=uLDLl1XxZkY

【【橋下徹】保守的主張と新自由主義的政策の使い分け[桜H24/2/17] 】
http://www.youtube.com/watch?v=LTpExIuckfk

　また、本日の２０時から放送されるチャンネル桜「日本よ、今...「闘論！倒論！討論！」　キャスター討論「漂流する戦後日本を撃つ！」」にも出演しております。
http://www.ch-sakura.jp/programs/program-info.html?id=1587

　上記、討論の第一部で発言しておりますが、わたくしは現在の日本経済が抱える「真の真の問題」は、国民が（特にメディアに登場する影響力が強い人が）、
「自分たちは成長できない」
　と、間違った思い込みをしていることだと確信しています（日本経済の真の問題は、デフレです）。

　経済成長の定義も理解していないにも関わらず、
「いやあ、日本はもう成長することはないよ～。少子化で人口減だから」
　などと、したり顔で言ってのける人が本当に多いのです。（メディアに登場する人のみならず、意外と経営者にも多いです）

　この種の考え方を、わたくしは（番組中でも言っていますが）「経済的自虐史観」と名付けたいと思います。

　経済成長とは、ＧＤＰを成長させることです。無論、実質値も名目値も成長させる必要があります。
　名目ＧＤＰは、日本がデフレから脱却し、インフレ率が少し上がる「だけ」で成長します。（本当に、これ「だけ」です）名目ＧＤＰが拡大すれば、政府の税収も増えます。

　さらに、インフレで実質金利が下がり、利益が出る確率が高まれば、すなわち企業の「投資効率」が上昇すれば、設備投資などが拡大し、生産活動が活発になります。無論、生産のためには人員も必要ですので、失業率も下がります。

　日本の場合、ただ、これだけです。「ＧＤＰを拡大する」以外に、成長の定義はありません。

　ただこれだけのことを、何だかやたら小難しい理屈を振りかざし、「無理だよ」「無理だよ」とやっているのが経済的自虐史観に捉われた人々というわけです。（藤井教授式に言うと「成長しないというドミナントストーリーを信じる人」ですな）

　いわゆる保守系と呼ばれている人、特に日本の安全保障強化を語る人々まで、上記の経済的自虐史観に捉われている人が少なくないので、困ったものだと思います。なぜならば、安全保障の強化など、税収が増えなければ実現できないためです。そして、税収を増やすには名目ＧＤＰを成長させなければなりません。
　
　何というか、日本の政治家や評論家は「ミクロ」な問題を取り上げるのが好きです。教育問題、安全保障、あるいは社会保障。

　確かに、教育問題や安全保障、社会保障は大切な問題でしょう。しかし、この手の問題を解決するには「お金」が必要であることを忘れないで欲しいのです。お金を注ぎ込まずに問題解決できるほど、この世界は甘く出来上がっていません。

　そして、そのお金がどこから出てくるかといえば、くどいですが名目ＧＤＰです。日本の教育を改善し、安全保障を強化し、社会保障を充実させる「原資」は、名目ＧＤＰ以外には存在しないのです。図で書くと、こんな感じです。

【図　名目ＧＤＰを増やすと、税収も増える】

　無論、日本国民の多くが、この「経済的自虐史観」から脱却し、成長が前提となった状況であれば、「成長の果実」をどのように使うか。すなわち、教育の充実に使うのか、安全保障強化に使うのか、社会保障充実に使うのか、国民で大いに議論すればいいと思います。わたくしは、教育、安全保障、社会保障の専門家ではありませんので、日本国民が経済的自虐史観から脱却し、成長の果実を得られるようになったら、口を閉ざすつもりです。

　逆に、日本国民の多くが「経済的自虐史観」に捉われている間は、繰り返し、
「成長こそが全ての解なのです」
「成長は、普通にできるのです」
　と、発言し続けていこうと思っています。

　何しろ、日本の各種問題を解決するには、本当に「成長するしかない」のが現実なのですから。

「成長こそが全ての解」という本ブログの主旨にご賛同下さる方は、
↓このリンクをクリックを！