初めてネクタイを締めた時に、「こんなのは絶対に習得できない...」「サラリーマンになるのだけはもはや諦めよう...」「終身雇用制度に守られ、安心して年老いていけるセカンドライフよサヨウナラ...」などと思った方がどれくらいいるのかは分かりませんが、何度かやっているうちに、人間というのは慣れるもので、ある程度は簡単にできるようになるものです。

しかし、大抵の人は一つのやり方を習得した後、それ以外のスタイルの結び方を学びません。そこで今回は、いまさら人に聞けないネクタイの結び方を3つと、おまけとして蝶ネクタイの結び方をご紹介。

 

プレーンノット

このプレーンノット(上の動画)は左右対称ではないので、恐らく最もシンプルな結び方ではないでしょうか。シンプルノットとも呼ばれるこの結び方ですが、かなりオフィシャルなイベント以外であれば、この方法で十分です。細いネクタイ、やや細めなネクタイの場合、このやり方がしっくりきます。


セミウインザーノット

セミウインザーノットは、プレーンノットよりワンステップ進歩したメソッドで、どんなイベントでも、どんなシャツを着ていても対応可能なスタイルです。ノット自体はやや幅が広くなり、仕上がりの形は左右対称になります。なので、最初のうちは上手くいかない可能性もあり、多少の練習が必要です。やや太めのネクタイの方が、セミウインザーの仕上がりにマッチします。


ウィンザーノット

フルウインザーとも呼ばれるこの結び方は、前述の2つと比較すると結び目が大きく仕上がります。結び目のサイズ以外の部分では、セミウィンザーと見た目は良く似ています。よりフォーマルなイベント向けの結び方で、ワイドカラーのシャツに良く合います。どんなイベントにしていっても差し支えないのですが、この結び方をするには、通常のネクタイよりも30センチ程度長い、厚手の生地のネクタイが必要です。


蝶ネクタイ

蝶ネクタイは、同じネクタイという名称を冠していながらも、通常の形状のネクタイとは異なったDNAを持っているので、一度も自分ではやったことない...という方も多いと思います。蝶ネクタイは、マスターするまで若干の訓練を必要とするのですが、上手く習得出来た暁には周りから羨望のまなざしで見られる! かもしれません。


今回は、人に聞けない大人としての基本知識「ネクタイの結び方」を採り上げてみました。他にもオススメのネクタイの結び方があれば、コメントで教えてください!

Matthew Rogers(原文/訳:まいるす・ゑびす)