今回はとある変わった出張でベトナム北西部山岳地帯をウロウロしております。帰り際にベトナム・ラオカイに差し掛かったところ、まあ同地域経済を理解するには不可欠と自分に言い訳をして(!?)、国境越えプチ中国旅行@雲南省河口に打って出ました。

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 まずはベトナム側の国境、さすがにこれは数年前行ったときと変わっていません。


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 そして、多くの荷物を運ぶトラックも。ただ写真はさすがに撮れなかったのですが、印象深かったのは中国側入国管理スタッフの態度の良さ。パスポートチェックの武警のお姉さんはにこっと笑顔だったし、その他のスタッフも、まあ比較的日本人が少ないので珍しいのか、何だかフレンドリーに話しかけてきます。学生の頃にバックパッカーで中国国境を越えていた時の緊張感とは雲泥の差。その頃はベトナム側に入って少し心が和んだ気がするのですが、今回は中国側の入管で少し癒されました(笑)。

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 雲南省河口側に出ると、急に所狭しとお店が連なり始めます。人の数もずっと多くなり、「中国来た!」って感じが一瞬でします。

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 ハノイでならともかく、ラオカイ市ではまず見られないようなキレイなお店も。ほとんど国内ブランドですが中国の各種のチェーン店も軒を連ね、一気に完全に中国経済圏という国境のすごさを改めて感じます。

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 ベトナム物産を扱うお店がたくさん、やはり圧倒的に経済活動は河口での方が多そうとパッと見でも明らかに感じます。良く売られているのは食料品、お菓子やコーヒー、あとお店が多かったのはこういった家具屋さん、木工製品ですね。ベトナムの家具はかなり海外輸出しているようですが、ここでも多く見られますね。道の両側にはベトナム人が店を出し、ここはベトナムかと見間違うほど。ラオカイ側に思ったより全然中国人がいない(中華料理屋とかもそれほどは目立たない)のとはだいぶ違います。

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 そして今度は大きな市場というかショッピングセンターというか、無数の小さい店がこれまた色々なベトナムグッズを売ります。なぜか皆に「刀を買ってけ」と言われます。ベトナムにいると特にそうとは思わないのですが、ベトナム戦争なのか、何かジャックナイフのようなものを見せられ買え買えと進められます。それと望遠鏡とか・・・、ミリタリーグッズと言う括りなのでしょうか?ちなみに1階は普通のお店ばかりで皆赤ちゃんをあやしながら商売しているのに、2階は如何にも怪しげな光を放つ床屋・・・。1階でも思いっきり「保健用品」(中国に詳しい方はわかるかもしれません)売られていたり。吹き抜けで双方丸見えのエリアなのに、この何でもありのカオスぶりは何でしょうか・・・。

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 ラオカイへの帰りには、何と両国のちょうど間でトラックが衝突事故!後ろからの衝突でたいしたことは無さそうですが、後ろのトラックの窓ガラスがバラバラと。緩衝地帯での交通事故、この場合はどちらの警察が出てくるんでしょうか?短い時間でしたが、最後まで色々見せてくれたプチ国境越えでした。