中小企業のIT予算を有効利用するための10のティップス

Jack Wallen (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子2012年09月18日 07時45分

 いくつかのコスト削減策を実行することで、予算を有効利用するとともに、あなたの職を守ることができる。

 予算の削減に向けた圧力が続くなか、IT部門はコストを削減するためのあらゆる手段を講じる必要がある。しかし、多くの人々はあまりにも明らかなコスト削減策にばかり目を向け、予算を節約するための地味なティップスをないがしろにしている。筆者はこれら2つを組み合わせることで、IT部門の貴重な予算を有効利用するために(そしておそらくは、あなたの職を守るために)大きく歩を進められると考えている。本記事ではそういった方法について解説する。

#1:Microsoft Officeに代えてGoogle AppsやLibreOfficeを導入する

 ほとんどの企業では、「Microsoft Office」を必要不可欠なものと位置付けており、そのことは筆者も承知している。しかし、「Google Apps」と「LibreOffice」も仕事での使用に耐えられる生産性スイートとして、デファクトスタンダードであるMicrosoft Officeを置き換えられるところにまで進化している。Microsoftから大量購入割引を適用してもらえない中小企業にとって、これは特に歓迎すべきことであるはずだ。また、ほとんどのユーザーはオフィススイートの持つ機能や能力の約10〜15%しか使用していない。このため、乗り換えることでプロプライエタリなソリューションにかけるコストの100%近くを節約できるのではないだろうか?さらに、Google Appsのようなツールを使えば、チーム間の協調作業をより円滑に進められるようになるのである。

#2:ターミナルサーバをLinuxボックスに移行する

 Microsoftのターミナルサーバはパワフルなツールだ--しかしその分、価格も高価なものとなっている。そしてその価格は、ユーザー数が増えるとともに高くなっていく。これをLinuxマシンに置き換えることで、ほんの少しのコストで同じくらいパワフルなツールを利用できるようになる。また、ユーザーを追加しても予算が圧迫されることもない。ハードウェア能力に余力がある限り、好きなだけユーザーを追加できるのだ--しかもコストをかけずに。

#3:CRM/ERP/HRMソリューションを内製化する

 SourceForgeにアクセスし、CRM(顧客関係管理)やERP(企業資源計画)、HRM(人事管理)といったプロジェクトを検索すると、その数の多さに驚くはずだ。そして、これらのソリューションは、その数もさることながら、いずれもパワフルなものとなっている。「Drupal」や「Joomla!」「OrangeHRM」といった数え切れないほどのツールのなかから必要なものを選択することで、業務と顧客、ベンダー間にまたがるニーズを完璧に調和させることができる。また、これらはほとんどがウェブベースのツールであるため、該当ツールを搭載しているサーバにアクセスできる場所であればどこからでも利用できる。

#4:ネットワークストレージやクラウドストレージに移行する

 この利点はすぐには明らかにならないかもしれない。しかし、ユーザーのストレージを彼らのPCから一元管理できる場所に移行することで、クライアントPCに対する負担を減らし、予算の節約につなげられるようになる(つまり、個々のディスクへの書き込みを減らし、ネットワーク資源を有効活用できる)。またこれによって、エンドユーザーすべてのデータを1カ所から容易にバックアップできるようになるという点からもコスト削減につなげられるようになる。

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