安否確認の伝言ダイヤル、次の方法で
親せきや友人は無事なのか――。被災地の電話は当分つながりにくい状態が続くとみられるため、家族や知人の安否を確認したり自分の安否を知らせるには、災害用の伝言ダイヤル(171)や伝言板サービスが有効だ。自宅が損壊した場合などは、指定された学校などが避難場所になるが、可能なら必需品を持ち出し、補充しておきたい。
被災地は安否を問い合わせる電話などが殺到し、通話量が規制されてパンク状態になり、つながりにくい状態が続くことが予想される。家族や知り合いに安否を知らせたり、安否を確認したりしたいのは当然だが、しばらくはできるだけ電話は自粛し、NTTや携帯電話各社が用意する災害用サービスを利用する方が賢明だ(利用方法は図を参照)。
声で伝言を約三十秒間残せる「災害用伝言ダイヤル」は通話規制下でも利用可能で、固定電話からも携帯電話からも利用できる。
伝言を録音する方法は最初に「171」にダイヤルした後、「1」を押す。ガイダンスに従い、自分の安否確認に利用される可能性が最も高い固定電話の番号(自宅の電話など。携帯やIP電話の番号は不可)を登録。続いて約三十秒間、音声を吹き込める。
この録音音声を家族らが聞くには、「171」をダイヤルした後「2」を押し、相手の登録番号を入力する。こうすれば相手が三十秒間吹き込んだ録音内容が再生される。
伝言は十件まで保存でき、利用期限は二日間。「登録番号」は自宅など固定電話の番号でなければならないが、録音や再生は携帯電話からでも可能だ。
NTTドコモによると、二〇〇四年十月の新潟県中越地震の際は県外からの電話が最大で通常の四十七倍も殺到し、約六時間にわたり規制が敷かれた。
一方、文字で伝言を残す「災害用伝言板サービス」は、iモードなどインターネット接続機能のある携帯電話から書き込める。その伝言は他社の携帯電話や一般のパソコンからも閲覧できる。
書き込むには携帯電話のネット接続サービスのトップページを開き、非常時の際に表示される「災害伝言板」に入る。「無事です」「被害があります」「自宅にいます」「避難所にいます」という四つの欄から該当項目をチェックできるほか、百文字までの伝言(コメント)も残せる。
家族らがこのメッセージを確認するには、携帯電話やパソコンで「災害伝言板」のコーナーに入り、相手の携帯電話の番号を入力する。
登録、確認は、NTTドコモ、au、ソフトバンクモバイルが指定するアドレスを直接打ち込んで行うこともできる。