shungo.arai

A scrapbook on my concern.

吉野家ホールディングスは10日、タイの現地企業とフランチャイズチェーン(FC)契約を結んだと発表した。8月にバンコク市内に牛丼店「吉野家」のタイ1号店を開き、5年以内に10店に増やす。吉野家は牛丼の低価格競争で国内で苦戦を強いられているが、海外展開では他社に先行。成長市場であるアジアを中心に店舗網を拡大し収益力を強める。(略)

吉野家は1995年に別のタイ企業とFC契約を結んで進出したが、98年に撤退した経緯がある。最近は都市部を中心に中間所得層が増えており、市場開拓の余地が広がったと判断、再進出を決めた。牛丼を70バーツ(約180円)程度で販売するほか、鶏肉を使ったメニューなども提供する。

吉野家はすでに米国や中国などに進出しており、タイは7カ国・地域目となる。牛丼店の海外展開は、すき家を展開するゼンショーが17店、松屋フーズが2店にとどまっているのに対し、吉野家は444店と大きく先行している。ゼンショーが中国の店舗数を2014年までに140店に増やす計画を打ち出すなど海外展開に力を入れ始めており、吉野家も出店ペースを加速する。

— 「戦略分析:吉野家、タイに再進出 8月に1号店、海外展開で先行」, 日本経済新聞(朝刊), 2011年2月11日.