朝が弱い。起きれなくて遅刻したことは数知れず。
「目覚まし、かけたらいいじゃん」と言われるかもしれないが、ダメなのだ。目覚ましに気づかない場合がある。タイマー音が2時間鳴りっぱなしだったことがある。あと、無意識にスイッチをオフにしてたり、目覚まし時計を投げ飛ばしてたり…・・・。
目覚まし時計を2個利用するなどして、自分なりに対策は練っているのだが。

そんな時、見逃せない目覚ましツールが出来上がったっぽい。
それは、サンコー株式会社が8月19日より発売している『振動目覚まし時計』のこと。

どういう目覚まし時計なのか? もう、言わずもがなだろう。この時計の目覚まし方法は「ベル音+振動」、「ベル音のみ」、「振動のみ」の3通りがある。
この“振動”とは、付属のバイブレーターによるもの。これを時計と接続し、枕の下に入れておけば「ブルブルッ!」と震えて、それによって私たちを起こしてくれるという寸法だ。

何というか、ありそうでなかった秘密兵器。
このような時計を開発したきっかけを、同社の担当者に伺ってみた。
「音だけの普通の目覚まし時計では、なかなか起きれない人もいますよね。実際、当社の中にそういうスタッフがいて、起きれなくて遅刻することがあるんです。だから、振動で起きようというワケです」

その社員さんとお茶でも飲んで、ぜひ傷口を舐め合いたい。
そして、そんな同じ悩みを持った人種が作った時計ならば、いくらなんでも起きれそうな気がしてきた。
という訳で、実際に『振動目覚まし時計』で目覚ましチャレンジしてみました!

ある日の私は、相変わらずグッスリ。
そして起床時間がやってきた。起きれるのだろうか? 枕の下のバイブレーターが震え出す。ここからは、正直なリポートである。包み隠さず、話そう。
恐らくだが、バイブし始めて数分後だと思われる。枕のすぐ下で振動音が「ウーーーーン」と鳴り続けているものだから、その規則正しい“音”で目が覚めた。
残念ながら“震え”によって起こされたのではなく……。まるで、着信が来ているのだけど、それに気付かれずにポケットの中で震えっぱなしの携帯電話のような。

この点は、同社も承知している模様。
「バイブレーターは、そこまで強くは揺れないんです。ちょっと弱いかもしれません。それが課題なので、第2弾では改良した揺れの強いものを作りたいです」(担当者)

だが、これが改良できたら心強い。
誰かと同じ部屋で寝ていて、自分だけ目覚ましをかけて起きたい場合。「振動のみ」の起き方をチョイスすれば、自分だけがムクッと起きれる按配だ。

ちなみに、この『振動目覚まし時計』は4980円(税込み)。秋葉原などにあるサンコー(株)の直営店か、同社のウェブサイトで購入がすることができる。

また、注意したいのは寝てる間に体勢が変わっちゃう場合。それを想定して、寝る前は後頭部周辺にセッティングしない方がいい気がする。
それよりも、首元~肩周辺に置くことをオススメしたいのだ。個人的には、そこら辺が振動に気づきやすいスポットです。
(寺西ジャジューカ)