計26テラバイトのDRAMとフラッシュメモリーを搭載する「Exadata X3」
計26テラバイトのDRAMとフラッシュメモリーを搭載する「Exadata X3」
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 米オラクルは現地時間2012年9月30日、データベース(DB)アプライアンス「Exadata X3」を発表した。1ラックの筐体に、4テラバイトのDRAM、22テラバイトのフラッシュメモリーを搭載し、大半の処理をこれらの半導体メモリー上で実行できる。

 データを1/10に圧縮することで「(企業が利用する)全てのアクティブ・データを、半導体メモリーに保存できる」(オラクルのラリー・エリソンCEO)。利用頻度の高いデータをHDDからフラッシュやDRAMに移す機能により、トランザクション処理やデータ分析を高速に実行できるという。1ラック当たりのフラッシュメモリーの総データ転送速度は100ギガバイト/秒である。

 前機種の「Exadata X2」との比較では、DRAMは75%増、フラッシュメモリーは4倍増としながら、価格は「Exadata X2と同等」(エリソンCEO)という。プロセッサは米インテルの8コアXeon E5-2600シリーズを採用、消費電力は1~3割減とした。一部モデルは既に販売を開始している。