2012年04月21日

【カリフォルニア】、3月の失業率が11%!1ガロン4ドル以上のガソリン価格は8州も?

120421失業率推移(全米、CA、NV)
■カリフォルニア州雇用開発局(EDD)が20日に発表した統計によると、3月のカリフォルニア州の失業率は11.0%と前月から0.1%上昇した。前年同月の失業率は12.0%だった。カリフォルニア州の失業率は、2009年1月から3年3ヶ月間(38ヶ月間)連続で二桁台で、前回二桁台となった1982年〜83年の13ヶ月を抜き、戦後最長の記録を更新している。また、失業率と同時に発表された非農業部門の雇用者数(季節調整済み)は3月、1.82万人の増加となった。
 労働省が20日に発表したデータによると、全米で最も失業率の高い州はネバダ州の12.0%。ネバダ州に次いで失業率が高かったのはロードアイランド州(11.1%)で、そしてカリフォルニア州、ノースキャロライナ州(9.7%)、ミシシッピー州、ジョージア州、ニュージャージー州の9.0%となっている。失業率が二桁となっている州は3州と前月と変わらず。失業率が最も低い州は農業が主な産業となっているノースダコタ(3.0%)、ネブラスカ(4.0%)、サウスダコタ(4.3%)だ。
 失業率が上昇(悪化)した州は3月、全米50州のうち8州となり、逆に失業率が下降(改善)した州は30州となった。横ばいとなった州は12州となっている。尚、全米の失業率は3月、8.2%となっている。

トップ画像:失業率全米ワースト1のネバダ州、ワースト2位のカリフォルニア州と全米の失業率の推移グラフ。全米の失業率は3月、8.2%(前年同月は8.9%)、カリフォルニア州は11.0%と9ヶ月ぶりに上昇した。ネバダ州は12.0%だった(ラスベガスは12.1%)。そろそろと回復している状態だ。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。カリフォルニアの失業率が久々に上昇しました。数字の上では悪化したわけですが、職探しをあきらめていた人が戻ってきているという推測もできるので、必ずしも悪いことではありません。むしろ雇用情勢が大きく改善する前に、(求職者が戻ってきて)失業率が上昇することを期待されているほどです。「フードスタンプ」の生活保護受給者が現在、約4,600万人です。この中には職探しをあきらめた人も数多く存在するのではと思います。この数字が大きく反転すれば、失業率も一時的にせよ上昇(悪化)するでしょう。雇用回復に大きな弾みとなるのですが、まだその兆候は見られません。目下の問題は、ガソリン価格。カリフォルニア州のガソリン価格は5週連続で下降しています。それでも1ガロン4.22ドルと高いです。全米でも4ドル以上は8州もあり拡大すれば、また回復が遠のきます。
 ガソリン価格のピークが予想される独立記念日前後では、まだ3ヶ月弱もあり予断を許さないところです。
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