引越しサービスを提供するアップルは2月6日、「引っ越し難民の対策」を発表した。年度の変わり目は進学や入社などで引っ越し需要が高まる。また今年は、これまで引っ越しサービスを提供していたヤマトホームコンビニエンスが行政処分を受けた影響で新規受付を停止していて、例年より多くの引っ越し難民の発生が予想されている。

同社では引っ越し難民を、「引越ししたい時期に、引越し会社から高い引越し料金を提示されて引越しできない人」、「引っ越ししたいが、引越会社の空きがなくて予約ができず、引越しできない人」と定義。コストを抑える方法や予約の取りやすい時期を紹介している。

不動産の契約日は決定を待たずに引越し業者の予約が可能「審査が終了していれば良い」


引っ越しの依頼が増える3月から4月は、費用が通常の2〜3倍にまで高騰する。「仕事や学校が休みの土日と、3月下旬〜4月上旬は高騰する」ため、需要が落ち着き、通常料金に戻る時期を選ぶのが低コスト引っ越し実現の鍵だ。

「3月であればピークの前半第3土日の3月16日と17日、平日は3月18日〜20日、そして4月は8日〜12日、15日〜19日」

がおすすめだそうだ。

業者を手配できない事態を防ぐには、業者を早めに手配することが大切だ。引っ越し業者は、引越し日や転居先住所、転居先のエレベーターの有無や荷物の数量が分かれば予約可能。不動産の契約日は決定していなくとも、「審査が終了していれば良い」という。

進学や転勤などで3月に住み変える場合、理想のスケジュールは「3月20日頃を解約日とし、その前日までに引越しを行う段取り」だ。

「3月19日に転居先へ引越しをし、3月20日に元の住居の退去の手続きを立ち合います。そのタイミングであれば二重家賃は発生しますが途中での入居は日割計算となる為、コストは膨らみません。具体的には、退去先の家賃と新居の家賃10日分となります。3月20日頃であれば料金も高騰しないオススメの時期です」

また、大学入学を機に一人暮らしを始める場合は、「一番は合否を待たずして、不動産物件や不動産屋の目星をつけ情報収集を行っておくこと」が理想。新入社員で、自分で引っ越しを手配しなければならない場合、内定が既に出ていることを活用し、2月下旬から3月頭までの引っ越しがおすすめだとしている。