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東京電力、汚染水の移送先施設で地下水調査

2011年4月22日 13:39
東京電力、汚染水の移送先施設で地下水調査

 福島第一原子力発電所では、冷却機能の復旧作業を妨げている高濃度の放射性物質を含む汚染水の移送が続いている。「東京電力」は、移送先の廃棄物処理施設から汚染水が漏れていないかを確認するため、地下水の調査を始めた。

 2号機では、作業用トンネル「トレンチ」の汚染水を集中廃棄物処理施設に移す作業が進められている。東京電力によると、22日午前7時の時点で、2号機のトレンチでは21日から水位が2センチ下がり、19日に移送を始めてから計5センチ下がったという。

 東京電力では、移送に先立ち、16日から集中廃棄物処理施設の周辺4か所で地下水を採取し、放射性物質の濃度を調べている。移送が始まった後も濃度に目立った変化はなく、汚染水が漏れているおそれはないという。

 また、東京電力は22日から、4号機の使用済み燃料プールに放水しているコンクリートポンプ車に計器を取り付けるなどして、これまでわからなかった放水による水位や放射線量の変化について調査を始める。