Nmap is a free and open source utility for network discovery and security auditing.

The Nmap Projectは21日(米国時間)、Nmapの最新版となる「Nmap 6.0」を公開した。Nmap(Network Mapper)はオープンソースで開発されているネットワークスキャナツール。WindowsおよびLinuxやMac OS XなどのUNIX系OSに対応しており、ソースコードはGPLのもと公開されており、Windows/Mac OS X/Linux(RPM形式)のパッケージが提供されている。

Nmapは、ネットワークやポートのスキャニングによるセキュリティチェックが行えるポートスキャナツール。TCP/UDP/ICMP向けにさまざまなスキャナ機能を提供しており、IPv4パケットを使用してのホスト情報、OS、パケットフィルタ、ファイヤーウォール、サービスなどを調べることもできる。

Nmap 6.0は、2009年に公開されたNmap 5.0以来のメジャーバージョンアップ。Nmap 6.0における主な注目点は次のとおり。

  • NSE(Nmap Scripting Engine)の強化
  • Webスキャニングの改善
  • IPv6のフルサポート
  • Npingツールの一新
  • Zenmap GUIおよび結果表示の改良
  • スキャニングの高速化

特にIPv6を完全にサポートしている点が興味深い。プロジェクトではIPv4の枯渇問題を重要視しており、2002年よりIPv6への対応を進めていたという。IPv6パケットによるホスト情報やOSの検出、ポートスキャニングが行え、IPv6関連のプロトコルに対応したNSEスクリプトも多数用意されているという。