遠見書房のメルマガ

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2010年9月14日火曜日

とある本屋さんが

 
ある公的機関から連絡が入った。遠見書房で出している『子どもの心と学校臨床』は書店経由じゃ入らないのか,と聞かれる。もちろん,入ります,とお答えすると,昨日,××という書店さんから遠見書房に連絡があったはずで,そのときに,それはできない,とか,(遠見書房側が)言ったのではないのか,などと言うのである。
当然,そんなことはない。しかも,昨日,その××という書店から連絡は入ってはいない。なので,確かめるべく,その××という書店の番号を聞き,電話をしてみることにした。
すると,××という書店さんは,○○という別の書店さんを通して,商品を流通させているらしいことがわかった。公的機関の方と似たような話をされる。遠見書房が悪い,というような話である。なので,今度は,○○という書店さんに連絡をしてみる。
すると,ま,事情が事情なのだろうけれど,結局は,○○という書店さんは,どうも,小さな出版社に連絡をするのが面倒になってしまったらしい。
定期購読なので,書店さん側は,待っていれば,本がやってきて,本を売れば,入金がある,というような,正直,濡れ手に粟 というべき状況だと思うのだが,儲かるとはいえ,数百円のことである。面倒になってしまったのだろう。そんなことをムニュムニュと言っていた。
こっちのせいにされたのは,本当に不愉快である。などと思うが,根掘り葉掘り事情を詳しく話を聞いたわけではないので,よくわからない。流通取次のあいだとかで,また違う出来事があるのかもしれない。とにかく,○○という書店のひとは,疲れていた感じであり,私のほうまで疲れてしまう。

こうやって商店は潰れていくのだろうか。などと考えてしまう。
小さなお店が潰れていくのは,代替わりがうまく進まないことが大きな原因じゃないかと思う。そうやっているうちに,結局は,大きな,気の利いた会社が,仕事を奪っていくのだろう。

★  ★

先日,友人が近所の大きい本屋で,小社の商品を注文してくれた。東京周辺では,名の通ったブックチェーンである。
そうしたら,
「2カ月かかります」
と言われ,注文を受け付けてくれないのだという。取り付く島がなかったらしい。

注文短冊を書くのは,確かに面倒だけれど,うーん,そうやってアマゾンに人は流れていくのかな,とさえ思ってしまう。なんか,いろいろと考えさせられる。

★  ★

本の流通は,わりにアナログである。というか,すげえアナログである。

書店さんから,メールで注文を受けたことは数えるほどしかない。
ほとんどがファックスか,電話である。
不思議だな,と思う。注文にかかるコストは,けっこうかかっているんじゃないかとさえ思う。

先の○○書店のひとだって,注文を受け付けなかった書店の窓口のひとだって,メールくれれば一発なのに。すぐに返事するのにな,などと思う。お互いコピペというか,テンプレート的通信でいいのだから,手間はさほどかからないはずだ。ファックスと同じくらいだろう。

アマゾンが突出した売り上げを出しているのは,アナログじゃないからじゃないか,とさえ思ってしまう。


なんかいろいろなことを思って,切ない気分になりそうです。

 

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