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ツイッターの「バルス」世界記録がやぶられた!秒速3万件の「あけおめ」つぶやき―中国

2012年01月24日

2012年1月23日、旧正月(春節)を迎えた瞬間、中国マイクロブログでは「あけおめつぶやき」が殺到。昨年、日本ツイッター民が樹立した「バルスツイート」秒速2万5088つぶやきを抜く、世界記録を樹立した。


曾用过的手机
曾用过的手机 / plex

■世界記録樹立の「あけおめ」つぶやき

昨年12月9日、日本テレビでアニメ「天空の城ラピュタ」が放映された。そのクライマックス、呪文「バルス」を叫ぶシーンで、日本のツイ民たちは「バルス」ツイートを連打。秒間2万5088ツイートという新記録を樹立した。従来記録の「ビヨンセ妊娠」(秒間8868ツイート)の3倍近い数値だけに、しばらくは王座安泰かと思われたが、わずか1カ月あまりで伏兵に記録を破られた。

それが3億人弱のユーザーを誇る中国マイクロブログ・新浪微博。2012年1月23日午前0時、旧正月を迎えた最初の1秒にあけおめつぶやきが殺到。その数は3万2312つぶやきとバルスを超えた。なお最初の1分でのつぶやきは計48万1207つぶやきに達したという(解放日報)。

また「除夕」(大みそか)のテレビ特番、中国版「紅白」こと春節聯歓晩会にあわせて、新浪微博は「微博吐槽」(微博ツッコミ)という企画を用意。ネット民たちは番組にあーだこーだとだべりながら番組を楽しんだ。このツッコミつぶやきの数も1100万通弱に達したという。


■ショートメールの健在ぶりとMMSのかげり

世界記録樹立は微博の普及を象徴的に示すニュースと言えそうだが、中国人の「デジタル新年のあいさつ」といえば、いまだに携帯電話のショートメールが主流。「*億通のショートメールが飛び交う」「携帯電話会社は大もうけ!」「携帯メールでのあいさつだけなんて人情味が足りないないか?」はここ数年の定番記事だ。数字だけ書き換えれば、毎年使える便利なニュースとして、旧正月は休みたいメディアの皆様にも重宝されているのではないだろうか。

ちなみに今年の数を見てみると、「22日、北京市のショートメール送信数は9億8700万通。中国移動のピーク時間は午後7時から8時、中国聯通のピーク時間は午後6時から6時半」(法制晩報)、「「除夕」のあけおめショートメール、北京人は1人当たり平均55通を送信」(北京青年報)といったところ。中国全体の数字が知りたいが、統計は各地域別に算出されているのが残念だ。中国広播網は「100億通の大台突破の可能性も」と推測している。

ショートメールはまだまだ健在との印象だが、上述北京青年報によると、写真や音声が添付できるMMS(マルチメディアメッセージングサービス)でのあけおめメールが北京では減少傾向にあるという。22日、中国移動・北京のMMS取扱量は1368万通。前年の除夕から33%減少した。テキストだけのメールじゃ味気ないという人向けに人気を集めてきたMMSだが、この層が微博や微信(テンセントのチャットサービス)に食われているのではないかというのが記事の指摘だ。

パソコンやスマフォについていけない人が大勢いる以上、ショートメールの天下はちょっとやそっとではゆらぎそうにないが、新しもの好きの若い世代を狙うサービスでは今後もトレンドの変化が続きそうだ。

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