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震災関連の情報源、ポータルサイトがテレビに次ぐ ソーシャルメディアも存在感

» 2011年03月29日 16時52分 公開
[ITmedia]

 東北関東大震災に関連した情報源として、NHKなどのテレビを重視する人が多かった一方、ポータルサイトやソーシャルメディアの存在感も高まった──野村総合研究所(NRI)が3月29日公表した、震災に関連したメディア接触動向に関する調査で、こうした結果が出た。

 19〜20日、関東(1都6県)の20〜59歳のネットユーザーを対象にWebを使った同社のマーケティングリサーチサービスを使って調べた。

photo 震災に関する情報提供で、重視しているメディア・情報源(複数回答)=ニュースリリースより

 「重視しているメディア」(複数回答)ではテレビ放送が強く、NHKテレビがトップで80.5%、民放テレビが56.9%で2位に。NHKは震災関連情報に接して「信頼度が上昇した」メディアとしても28.8%が支持した一方、民放は「信頼度が低下した」という回答が13.7%あり、政府・自治体の情報(28.9%)に次いで信頼を落としたメディアだった。

 「重視しているメディア」では、ネットのポータルサイトが43.2%と、新聞(36.3%)を上回り、NHK、民放のテレビに次ぐ3位だった。ポータルサイトは「信頼度が上昇した」でも17.5%と、NHKに次いで信頼度を上げた。

 ソーシャルメディアも「重視しているメディア」として18.3%が挙げ、新聞社サイト(18.6%)に匹敵。ラジオ(民放11.8%、NHK11.4%)を上回った。ソーシャルメディアに対し「信頼度が上昇した」という回答は13.4%あり、NHK、ポータルサイトに次いだ一方で、「信頼度が低下した」という回答も9.0%と、民放に次いで多かった。

 NRIは「ソーシャルメディアが震災情報の取得において、一定の役割を果たしている状況がうかがえる」とした上で、「ソーシャルメディアの利便性を多くの回答者が実感した一方で、デマやウソの情報に触れる機会も結果として増加した可能性が高かったことが考えられる」と分析している。

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