auのスマートフォン「IS03」のメジャーアップデートが4月14日に開始された。3月10日から販売された後継モデルの「IS05」がAndroid 2.2を搭載していることもあり、IS03のアップデートを心待ちにしていたユーザーも多いだろう。
アップデートはPC経由で行う必要があり、IS03単体では行えない。詳細はKDDIのWebサイト(外部リンク)を参照。これまでインストールしたアプリがアップデート後に消去されることはないが、アプリによってはアップデート後に正常に動作しない場合がある。壁紙や画面の明るさなど、端末の設定はアップデート後は初期状態に戻る。「LISMO」と「LISMO WAVE」については、アップデート後にIS03 Android 2.2専用アプリをインストールする必要がある。新しいアプリは http://lismo.jp/is03 からダウンロードできる。
今回はメジャーアップデートということで、OSがAndroid 2.1から2.2へバージョンアップする。Android 2.2ではFlash Player 10.1の利用やアプリのmicroSD/microSDHCへの保存が可能になるほか、アプリやブラウザの動作速度も向上する。あわせて、下り最大144KbpsのCDMA 1Xのエリアでのパケット通信が可能になり、通話品質を向上させる技術「EVRC-B」にも対応する。
Flash 10.1に対応したことで、スポーツのリアルタイム速報や動画共有サイトなど、アニメーションを使ったWebサイトも閲覧可能になる。Flashを利用するには、Android マーケットからFlash Playerをインストールする必要がある。4月14日現在、Android マーケットには「Flash Player 10.2」が公開されており、IS03でも問題なくインストール、利用できた。気になる動作速度は、正直なところ劇的に速くなったとは感じなかったが、ピンチイン/アウトは指への追従性が増したと感じた。アップデート前の動作については、こちらの動画記事を参考にしてほしい。
IS03の内蔵メモリは500Mバイトで、大容量とは言い難い。Android 2.2ではmicroSDにアプリを保存できるので、なるべくmicroSDにアプリを移して本体メモリに余裕を持たせておきたい。ただし、microSDに移動できないアプリや、移動するとウィジェットが使えなくなるアプリもあるので注意したい。筆者が常用しているスケジューラー「ジョルテ」と、付せんアプリ「Sticky」をmicroSDに移動したところ、ウィジェットが表示できなくなった。
このほか、細かいところでは以下のとおりに改善されている。
音声入力は、これまでのGoogle検索に加え、メールやTwitterなど、他の文字入力画面からも可能になる。「GALAXY S」や「GALAXY Tab」でもおなじみだが、メールを音声入力できるAndroid機種は少ない。「設定」→「言語とキーボード」→「iWnn IME - SH edition」→「音声入力」→「使用する」に設定し、文字入力画面で設定(スパナ)アイコンを押して「音声入力」を選べばよい。GALAXY SやGALAXY Tabにある、音声入力用のアイコンはキーボードには用意されないが、「あA1」の文字種切り替えボタンを下から上にフリックしても音声入力できる。
これらのアップデートに加え、シャープ独自の機能向上も図られている。その内容は以下のとおり。
起動中アプリの一覧では、これまでは1つずつしかアプリを終了できなかったが、アップデート後はまとめて終了できる。ステータスパネルにはWi-Fi、Bluetooth、GPS、自動同期、画面の明るさ、マナーモード、ベールビュー、自動画面回転などのアイコンが追加され、ワンタッチでこれらの設定を切り替えられる。赤外線通信は、これまでのアプリでは「受信」しかできなかったが、送信も可能になる。これらの仕様はIS05や「GALAPAGOS 005SH」でもおなじみだ。
内蔵の壁紙やライブ壁紙、文字フォントは特に変更されていない。また、IS05や005SHは端末単体でスクリーンキャプチャを撮れるが、アップデート後のIS03には残念ながらキャプチャ機能は実装されていない。IS05、「GALAPAGOS 003SH」、005SHで採用しているシャープ独自の「TapFlow UI」も追加されていない。IS03はカメラ撮影時に狙ったアイコンをタップできないことがあったので、カメラだけでもTapFlow UIに変更してほしかった。
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