写真●製品を説明するフライトシステムコンサルティングの片山圭一朗代表取締役社長
写真●製品を説明するフライトシステムコンサルティングの片山圭一朗代表取締役社長
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 決済関連システムが主力のフライトシステムコンサルティングは2012年8月9日、米Apple製のiPod touch、iPhone、iPadに接続して使う電子決済端末の開発に着手したと発表した。Apple製品に接続する機器を開発するにはAppleによる「MFiライセンスプログラム」の認定が必要だ。フライトはこのほど認定を取得したため、本格的な開発に入り、11月までの発売を目指すという。

 片山圭一朗代表取締役社長(写真)は「日本の決済端末は“ガラパゴス化”している。磁気カードのストライプの位置が特殊だったり、欧州などの標準規格とは異なるFeliCa方式の電子マネーが既に普及していたり、伝票を紙で残したいという小売店側の要請が根強いなど、日本にしかない状況がある。当社としては、海外の技術を取り入れながらも、日本の市場環境に合った製品を開発する」と説明した。独自開発を進めるための前提として、MFiライセンスを取得したという。

 フライトは既にiPhoneなどのApple製品にカード読み取り機を接続することで磁気クレジットカード決済端末として利用できるようにする「ペイメント・マイスター」を製品化している(写真手前関連記事)。11月までに発売する新機種では、クレジットカードに加えてSuicaや楽天Edyのような電子マネー決済を含めた様々な決済方法に対応する予定だ。