歩いて走るだけのエンディングがかっこいい『魔法少女まどか☆マギカ』
魔法少女まどか☆マギカ
ニトロプラスの虚淵玄・脚本、という話題性で盛り上がっている『魔法少女まどか☆マギカ』。
3,4話を経て、ようやくストーリーが見えてきたかな、いや逆に予想通りになるよりはヒネリがほしいな、などと感じる頃合いですね。
ぼくは深く考えずに鑑賞しよう、と決めているので、ひとつひとつの展開よりも、3話で初めて登場したエンディング映像がめちゃかっこいい、という一点でこのアニメへの期待感を高めています。*1
何がどうカッコイイかというと、主人公が歩いて走るだけなところ。
どこからどう見ても、とてもヒーローっぽい。
下手するとこの娘、人を救うマシーンになっちゃうよ?(´・ω・)
EDでまどかがいろんな人振り切って走り続けるような映像があるんですが・・・そういうことなのかなぁ。
魔法少女まどか☆マギカ 第03話 しおにっきγ
それを止めようとしてるほむらちゃんがまた泣けるんだが・・・。
しおにっきγのしおにさんの感想にもありますが、それも孤独なヒーロー、孤高のヒーローの見せ方ですよね。
このEDに合うストーリーに行き着くなら、注目して観ていたいなあと思います。
作中で言われる「魔法少女になる」っていうフレーズは全部「仮面ライダーになる」で置き換え可能だろう……平成ライダーだな……というか龍騎だな……、とか考えはするんですが、主人公があまり中心ではなかった龍騎ではありえない、このヒーローっぽさこそが見所なんじゃないでしょうか。
走って歩くだけでカッコイイ仮面ライダー
ところで平成ライダーといえば、実は「平成」の仮面ライダーであることが忘れられがちなのがBLACK RXです。*2
走ったり歩いたりするだけでカッコイイ映像といえば、世代的に『仮面ライダーBLACK』と『仮面ライダーBLACK RX』を思い出さずにはいられませんね。
見よこの安定感。
仮面ライダーBLACK RX ED「誰かが君を愛してる」
歩いて走るだけで「孤高のヒーロー」感が遺憾なく強調されてカッコイイ。
それはまどかさんもそうなのですが、彼女の場合は画面に向かってではなく、画面奥に向かって進んでいることから余計に「孤独さ」がイメージされる映像になっていると思います(ほむらの演出の意味も含めて)。
そういう「孤独なヒーロー」を予感させるまどかがどう描かれるのかな、と期待して観ていますね。
余談
まどかマギカを観ていて気になるのが、魔法少女という設定に開示されていない情報が多いところだと思います。
結んだあとの契約に強制力はあるのか?
魔女狩りをサボった魔法少女にはどんなペナルティがあるのか?
……などが明かされないまま、「契約を結んだらサバイバル生活から逃れられない」という結論だけがクエスチョン抜きに提示される。
まず第一に、「願い事」を使って「死者を生き返らせる」という選択肢が浮かばないまま話が進むあたりも、少々段取り構成っぽく感じてしまうところです(生き返らせようとして結局「できない」としても、否定するための選択肢を提示するのはいいと思う)。
強制的にサバイバル世界に巻き込む話といえば、林達永原作の『リバース -The Lunatic Taker-』を連想したりします。そちらは早々に「サバイバルを放棄したら死ぬ」って設定が開示されるんですよね。
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新米の主人公たちのガイドをしつつ仲間に引きこもうとする先輩プレイヤー(とても親切な超いい人)が登場するあたり、序盤の展開がまどかマギカに近いですから見比べてみると面白いかもしれませんね。
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