アメリカ大統領選に学ぶ、相手をディスるおとなの英会話

    いろいろな場面で使ってみよう!

    9月26日の午後9時(日本時間27日午前10時)から、大統領選第1回テレビ討論会がアメリカ・ニューヨーク州のホフストラ大学で行われた。

    民主党ヒラリー・クリントンと共和党ドナルド・トランプの初めての直接対決。

    クリントンとトランプは、登壇に立つと笑顔で握手をし、挨拶を交わした。

    …が、討論が進んで行くにつれて、クリントンとトランプのディスりバトルが繰り広げられた。

    Donald, I know you live in your own reality, but that is not the facts.——クリントン

    「ドナルド。あなたが、あなたの"現実世界"の中に住んでいるのはわかっているけど、事実じゃないから」

    Trump loophole——クリントン

    直訳すると、「トランプ抜け穴」。

    クリントンはトランプの課税案は、トランプのビジネスが「トランプ抜け穴」で得するようになっていると批判。

    「誰が命名したのか?」と数回聞き直すトランプ。

    I think Trump just criticized me for preparing this debate. You know what else I prepared for? Being president. ——クリントン

    「私がこの討論会のために準備してきたことについて、ちょうどトランプが批判してきたけど、ほかに何をしてきたと思う?大統領になるための準備よ」

    Wrooong. ——トランプ

    クリントンの「ドナルドはイラクへの侵略を支持していた」という発言に対して、トランプが「ちがーう」と反論。大事なことなので3回言いました。

    でも、クリントンの発言は間違っていなかった

    I have much better judgment than she does. I also have much better temperament than her.——トランプ

    「クリントンより決断力がある。あと、性格も彼女より良い」

    She doesn't have the stamina. ——トランプ

    トランプが「クリントンは大統領っぽくない」と過去に発言したことについて司会者が質問すると、「クリントンにはスタミナがない」と回答。

    これに対して、クリントンは……

    クリントンはすぐさま「112カ国を飛び回って和平協定や停戦の交渉をしたり…議会の委員会で11時間も証言したりしてから、スタミナについて言うことね」とトランプを皮肉った。

    クリントンとトランプの次の討論対決は、10月9日(日本時間10日)。二人のやりとりが注目される。