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加藤紘一からのメッセージ 2001年2月7日


東京都池袋にて<2月7日>

2月3日、メールで申し込みを受けた、インターネットサイト「TERRAZIとゆかいな仲間たち」の「オフ会」に行ってきました。場所は東京・池袋西口はロサ会館3階の居酒屋「大馬鹿地蔵」。店の名前に臆したわけではありませんが、正直言って、最初は不安感が胸をよぎりました。サイトでの1行知識やコメントでは、どんな会になるのかさっぱり見当がつかなかったからです。  

それでも事務所の若いスタッフに強く勧められ、「7割興味」「3割不安感」で会場に向かいました。でも、まだ不安だったのでしょうか、途中で先乗りしている秘書に携帯で様子を聞きましたら、何のことはない、名刺を交換する間もなく、すでに参加者の人たちとなごんでいる、とのことでした。案に違わず、私も会場に入ってすぐに、会場とそのメンバーにうち解けていました。名刺交換もなく、肩書きもなくこんなふうに、人と人とがコミュニケーションできるということは、私にとって、ほとんど初めての新鮮な体験であり、その意味でも大発見でした。カルチャーショックを受けました。

このTERRAZIさんが主宰するサイトが、オフラインの会を開くのは初めてのことで、日にちはこの日と決まっていたのを、私のサイトの「全国行脚受付」を見て応募し、仲間の方々にメールを流したとのことです。「最初は7〜10人の参加予定だったのですが、加藤さんが来るというので、こんなに集まったのですよ」と言ってくれて、気を使ってくれているなと思いつつも、嬉しくなりました。事実、居酒屋の個室は40人もの若者でいっぱいでした。平均年齢は23、4歳。女性も3人ほどいました。皆さんそれぞれに初めての出会いにもかかわらず、日頃メールを交換している間柄のせいか、とてもうち解けたいい雰囲気をかもしだしていました。

司会者の方の挨拶後、すぐに私への問いかけが始まりました。いずれも社会や政治を真剣にとらえた質問と意見でした。政党には興味を感じないものの、政治についてはまじめに考えており、政治家についても大臣を経験したかどうかという肩書きや経歴の立派さより、どんな発言、メッセージを出しているかに関心を抱いているようでした。私も聞かれるままに、時間を忘れ、3時間近く「森喜朗論」「年金問題」「台湾問題」などを述べましたが、率直な感想は、人と人が同じテーマについて話し合うことがいかに大事かということと、人と人とは話し合わなければ、なごまないものだということでした。そして何よりも、見ず知らずの人間どうしがこの国の現状と将来について真剣に話し合う時間と空間が存在する、私は、この国はまだそんなに見捨てたものではないな、と実感しました。

IT革命が叫ばれていますが、この革命の本質は「人と人との深いつながりを可能にする」ことにあるのかも知れません。「意見を持たない」「話さない」というのが、これまでの日本人のイメージだったのですが、これは、いま完全に変わりつつあります。音を立てて変わりつつあります。その意味では、これまでの党や団体などの組織を通 じてのタテ型の選挙パターンに大きな変化が起きることは必至です。

30人、40人の人と、いや10人、20人の人とも真剣に語ることが、この国を改革してよりよい社会を生み出していく「原点」、そこで出された思いやテーマは、必ず何百人、何万人、いや日本人全体の課題に通 ずる、これが今回「TERRAZIとゆかいな仲間たち」の「オフ会」に参加して、強く感じたことです。私は、この信念を抱き、さらに改革のための活動を続けていくつもりです。

 

(2001年2月07日)

 


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