女性4人組声優ユニットのスフィアが23日、初の日本武道館公演を行った。昨年4月22日のデビューから、1年7カ月での武道館到達は、声優アーティストでは史上最速の快挙だ。この日はアリーナ2階立ち見まで含め、約1万2000人のファンで埋め尽くされた。日刊スポーツの連載「アニ★グラ」木曜担当の豊崎愛生(24)は武道館に入るのも初めてで、客席に「武道館、イエーィ…ちょっとやってみたかった」と叫び、照れ笑いした。

 「アーティストの到着が遅れております」という開演アナウンスで観客を驚かせた途端に、Tシャツ姿で現れた4人は、武道館外にいるグッズの売り子に扮(ふん)したお芝居「武道館物販部」を演じた。演技者としてエンターテインメントにこだわった30分で、ファンの心をつかんだ。

 その後は新曲「MOON

 SIGNAL」など、4人のソロを含め全24曲を歌い上げた。戸松遥(20)は「この日が楽しみで寝られなかった」と跳びはね、高垣彩陽(25)は「みなさんへの愛とみなさんの愛で、すごいことが起こる」と力を込めた。寿美菜子(19)は「楽しみにしていたのでうれしい」と目を潤ませた。来年1月29、30日に4人のソロライブ開催、3月16日に新アルバム「Spring

 is

 here」を発売することを同時に発表した。【村上幸将】

 [2010年11月24日7時35分

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