代表ブログフロンティア・フォーラム

日本をよくする提言から多様性を高める主張、ギャップイヤー文化構築提案まで、
多種才々なイノベーター達のエッセイ集

「私がアフリカで裸になった理由」
アフリカ①.jpgのサムネール画像

nagi yoshida
フォトグラファー

「 なぜ裸になったの? 」と、質問される。
「 なぜ裸にならないの? 」と、思う。

だって私は小さい頃からアフリカ人になりたかったんだもん。

アフリカ②.jpgのサムネール画像


 私のアフリカ人への憧れは幼少期から。
初めてアフリカの少数民族をTVで見た時「私も大きくなったらあの人たち(アフリカ人)と同じ姿になって、あーいう生活するんだ!」って、ずっと思っていた。そして、いくら待っても自分の肌の色が黒くならないことを疑問に思い始めていた矢先、自分が日本人であるということを親から聞かされ、物凄いショックを受けたのを覚えている。ただ自分がアフリカ人にはなれないと気づいてからも、私にとって彼らはどんなスターよりもカッコイイ憧れの存在だった。

アフリカ③.jpg

 しかし、周りから聞こえるのは貧困だのHIVだの戦争だのとアフリカに対してのネガティブな意見ばかり。自分が見ているアフリカと他の人のアフリカの見え方が大きくズレているような気がしてならなかった。だからリアルなアフリカをいつかこの目で見て確かめてみたいと強く思うようになった。

 そして、23歳でその時がきた。 "自分がアフリカ人になれないのならばせめて‥‥。" という思いだけでアフリカへ飛んだ。当時の私は、人見知りで引っ込み思案の性格な上に、英語も全く喋れなかった。だから両親(特にお父さん)は私のアフリカ一人旅には激しく反対していた。今思えばとても心配を掛けてしまって申し訳なかったなと思うが、当時の私はどうしても本物のアフリカが見たかったし、行かなきゃ気が済まなかった。

アフリカ④.jpg


 今では年に1-2回程度フォトグラファーとして、旅人としてアフリカへ行くようになった。
正直今も経済や政治のような難しいことはよく分からない。だけど、私は大好きなアフリカ人の笑顔を撮りにアフリカに行く。 そして憧れの裸族に逢えば、距離感のない写真を撮るべく喜んで裸になる。

アフリカ⑤.jpg


「 なりたい 」「 やりたい 」
その純粋な衝動に勝るものなんてあるはずがない。
やりたいことはやる。見たいものは見る。
そこに我慢など必要ないと私は思う。

あと1歩が踏み出せない人に、最後にもう一度こう言いたい。
「 なぜ裸にならないの? 」

アフリカ⑥.jpg


プロフィール:
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