1月9日のアキバ電気街は、深夜から夜が明けて日が沈むまでSandy Bridge一色だった。新CPUと新チップセットの発売日にあわせて、インテルもベルサール秋葉原でユーザーイベント「Intel Technology Day in Akiba 2011」を開催し、昼前から夕暮れまで大勢の自作ユーザーの足を会場に向かわせた。
会場には、この日PCパーツショップに並んだ各ベンダーのP67/H67マザーが展示されたほか、Sandy Bridgeの特徴をアピールするデモコーナーも複数設置。メインステージでオープニングセッションが行われる11時にはすでに数100人の自作ユーザーが集まっており、スタッフを「発売当日ということもあって期待はしていましたが、それ以上の方に来ていただいて非常に感動しています」と驚かせた。
デモコーナーは、CPU内蔵GPUの性能を示すGameブースなど3種類が並び、なかでも圧倒的な集客を誇ったのはCPU内蔵GPUのエンコード性能をアピールするMediaブースだった。Core i7-870+P55マザーとCore i7-2600K+H67マザーを積んだ2台のマシンを用意しており、定期的に行われたミニセッションではWMVのHDビデをH.264形式にエンコードする時間比較などを実施していた。Core i7-2600Kマシンが前世代のマシンの半分程度の時間で処理を完了するたびに、観衆からはため息のような感嘆の声が漏れる。それがイベント終了の18時ごろまで繰り返された。
なお、Sandy Bridgeの特徴の1つであるこのエンコード処理は、CPU内蔵GPUが生かせるH67マザーとのコンビでしか堪能できない。エンコード処理はGPU側に担当させる設計のうえ、エンコードソフト側で利用できるのがメインディスプレイ(プライマリディスプレイ)を表示しているGPUに限定されるといった事情があるのだ。P67マザーではそうしたGPU関連の機能が使えない代わりに、末尾Kモデルのクロック倍率を変更したり、ほかのラインアップも含めてターボブースト時のピーククロックを引き上げたりできる。
そうしたチップセットごとの明確な違いは、インテル天野氏のセッションで詳しく語られた。
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