NVIDIAは、クラウドベースのGPU「NVIDIA VGX K2」を発表した。同製品を活用することで、エンジニアやデザイン・プロフェッショナルが、GPU搭載ワークステーションのコンピューティング性能とグラフィックス性能を、自分の好きな場所で好きなデバイスにて使えるようになるという。

VGX K2は同社の最新世代となるGPUアーキテクチャ「Kepler」を採用しているほか、NVIDIA VGXプラットフォームを活用することで、GPUを活用して、リッチなマルチメディアや3Dグラフィックスなど、ワークステーションのパフォーマンスと機能を仮想化し、スマートフォンやタブレット、PCへ効率的に提供することができるようになる。VGX K2には2個のGPUが搭載されており、これによりパフォーマンスやアプリケーションの互換性を犠牲にすることなく、ユーザー密度を高めることが可能になると同社では説明する。

また、1GPUあたりで4GBのグラフィックスメモリを搭載しているため、高いグラフィックス性能を要求するデザイン用アプリケーションやコンテンツ制作アプリケーションもスムーズに処理することが可能なほか、仮想デスクトップ・コンピューティングでは、従来よりラグが発生していたが、同社の特許出願中技術である「リモート・ディスプレイ・テクノロジ」により最小限に抑えることが可能となっている。

さらに、ストリーミングマルチプロセッサ(SMX)を利用することで、1Wあたりの処理能力を飛躍的に高めることがエンタープライズ・データセンターで実現できるようになるという。

なお、VGX K2プラットフォームは、2013年のはじめごろ、大手サーバOEMメーカーから発売される予定だという。

NVIDIA VGX K2