米Microsoftは現地時間2011年3月23日、クラウドコンピューティング環境をベースにしたIT資産管理サービス「Windows Intune」を35カ国で提供開始した。最新OS「Windows 7 Enterprise」へのアップグレード権が付属する。
同社Webサイトを通じて登録可能。サービス利用料はパソコン1台につき月額11ドル。最大25台のパソコンを対象にした30日間の無料トライアルを利用できる。なおトライアルには最新Windowsへのアップグレードは付属しない。
Windows Intuneは主に中小企業を対象にしたサービスで、パソコンの管理/セキュリティ対策作業の一元化を支援する。Webブラウザーからアクセスする管理画面で、アップデートやサービスパックの配布、ソフトウエア/ハードウエアの管理、動作監視、マルウエア対策、セキュリティポリシー設定などが行える。企業は管理用サーバーを設置する必要がないため、多額のコストをかけずに集中管理システムを構築できる。
Windows Intuneには、将来リリースされるWindowsへのアップグレードが含まれる。また、パソコン管理支援スイート「Microsoft Desktop Optimization Pack(MDOP)」を使用するオプションも提供する。
また同社は、次期システム構成管理ソリューション「System Center Configuration Manage 2012」の最新ベータ版「Beta 2」を公開した。専用サイトからアクセス可能。
そのほか、Windows 7 Enterpriseで提供しているドライブ暗号化機能「BitLocker」の効率的な管理を実現する新ツール「Microsoft BitLocker Administration and Monitoring(MBAM)」のベータ版と、トラブル診断ツール「Microsoft Diagnostics and Recovery Toolset(DaRT)」の強化版をリリースした。いずれもMDOPの次期版に含まれる。