なぜ大企業は永遠に成功し続けれらず、新興企業に敗れるのか~三分で読める【名著】イノベーションのジレンマ~

【名著】イノベーションのジレンマの要約。 ここに書かれている原則は就活の際に選ぶ分野など、様々な分野に応用が効くかと思います。是非手にとって皆に読んでいただきたく思い、紹介文として要約を描かせていただきました。 http://amzn.to/toWyjL
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高須賀とき @takasuka_toki

これからイノベーションのジレンマ http://t.co/d24I7fCb の論旨を書いていきます。この本、トンデモないスゴ本です。変な自己啓発書とかビジネス本100冊分位の価値はある。さすがあの池田信夫先生も手放しで絶賛するだけはある。

2011-11-22 23:36:06
総合商社の中の人 @shukatsushosha

学生注目!RT @takasuka_toki: イノベーションのジレンマ http://t.co/HhZZkqpl の論旨を書いていきます。この本、トンデモないスゴ本です。変な自己啓発書とかビジネス本100冊分位の価値はある。さすがあの池田信夫先生も手放しで絶賛するだけはある。

2011-11-23 00:16:29
高須賀とき @takasuka_toki

この本は「なぜある時点で優良企業と言われているところが失敗するのか?」(GMとかフォードとか。今だとソニーもそうなのかな)という疑問を解説していってくれます。著者は優良企業がたびたび失敗していくのはそのような企業を業界リーダーに押し上げた経営慣行そのものにあると考察していきます。

2011-11-22 23:42:13
高須賀とき @takasuka_toki

その慣習とは顧客の耳に声を傾ける。求められたものを提供する技術に積極的に投資する。などの大企業なら極めて当たり前に取る措置であり、著者はそれらの事を持続的なイノベーション、と呼んでいます。対して大企業が敗れ去っていくときは、市場に破壊的なイノベーションが生じていると考察します。

2011-11-22 23:46:58
高須賀とき @takasuka_toki

持続的なイノベーションというのは、単純に今あるものを、よりよい物にしていく、というものの事を指します。例えばノートPCのスペックがどんどん向上していくのは持続的イノベーションの例に当てはまります。対して破壊的イノベーションはノートPCに対するネットブックやIpadなどが相当します

2011-11-22 23:49:28
高須賀とき @takasuka_toki

具体例がないと理解しにくそうなので、ここでは本文中に出てくるホンダがアメリカで成功したプロセスを書いていきます。昔ホンダは自社のバイクを売りにアメリカへ社員を派遣したそうなのですけども、当然の事ながら既にアメリカの大企業がシェアの殆どを獲得していて、食い込めなかったそうです。

2011-11-23 00:01:51
高須賀とき @takasuka_toki

そんな中社員が街中を小型のバイクで移動していたら、近所の住民の間でそれが話題になり当時アメリカにはまだ存在していなかった小型バイクに可能性を見出し、そこからニッチな市場を開拓していきます。そしてある段階までその市場が成長した時、大型バイク市場への乗り込み、そして成功します。

2011-11-23 00:08:03
高須賀とき @takasuka_toki

ここに出てきている大型バイクが著者の提唱する持続的なイノベーション市場に相当し、小型バイクが破壊的なイノベーションに相当します。つまり大企業が「顧客の耳に声を傾け、求められたものを提供」している間にホンダの小型バイクという破壊的なイノベーションがゆっくり進んでいるわけです。

2011-11-23 00:10:35
高須賀とき @takasuka_toki

つまるところ大企業が成功を謳歌している間に、水面下で将来のシェアを独占するであろう技術がゆっくりと進行している、という事です。しかしそれならば何故大企業はこの破壊的なイノベーションが現れる事を予測しないのでしょうか?著者はその理由について以下のように分析しています。

2011-11-23 00:15:04
高須賀とき @takasuka_toki

1「企業は顧客と投資家に資源を依存している」 企業が生き残るためには、顧客や投資家が必要とする製品、サービスを提供していかなくてはいけない。そのため大企業は顧客のもとめない(つまり奇抜な)アイディアを切り捨てていく傾向がある。

2011-11-23 00:21:19
高須賀とき @takasuka_toki

ここの例で言うと、お得意さんがさらなる性能のよい大型バイクを所望しているのに、小型バイクの開発の必要性を声高に唱えるCEOは、あんまり優秀ではない、と捉えられてしまう、ということなのでしょう。

2011-11-23 00:23:28
高須賀とき @takasuka_toki

2「小型な市場では大企業の成長ニーズを解決できない」 成長している企業は株価を維持し、従業員に機会を与えるために成長し続ける必要がある。つまり将来的には大規模になりうる市場でも、今すぐに大きな利益を得にくい市場に参入する事がだんだんと難しくなっていく。

2011-11-23 00:26:25
高須賀とき @takasuka_toki

これは同じ数の社員数(同額の人件費)を投入して利率の悪い事をやっていると、株主に「何無駄なことやって遊んでんだ」と指摘されてしまうという事でしょう。会社の規模が大きくなると成長率を維持するためにも莫大な金額がいります。一億の企業と百万の企業だと一%成長するのに必要な金額も全然違う

2011-11-23 00:31:41
高須賀とき @takasuka_toki

3「存在しない市場は分析できない」 優れた経営者というのは確実な市場調査と念密な計画を練って意思決定し、計画通りに実行する事、と考えられている。しかし例えばI PADの例をとってみればわかる通り、そもそも破壊的なイノベーションというものは存在すらしていないものの事である。

2011-11-23 00:36:12
高須賀とき @takasuka_toki

えてして大企業という所は「初めに行動ありき」のようなプロセスを介すことを嫌うことが多く、行動するために理由(市場分析)を必要とする。このため破壊的な技術を育てる土壌を生みにくい。ジョブスが顧客の声を聞くな!自分の欲しいものを作れ!と言ったのはここの原則に相当するのでしょう。

2011-11-23 00:53:04
高須賀とき @takasuka_toki

4「組織の能力は無能力の決定要因となる」 組織の能力は、その中で働く人材の能力とは無関係である。人材などの資源と異なり、プロセスや価値基準に柔軟性はない。組織の能力を生み出すプロセスや価値基準も、状況が変わると組織の無能力の決定因子となる。

2011-11-23 00:47:25
高須賀とき @takasuka_toki

人に得意不得意や頭の硬い軟らかいがあるように、組織も成長するにつれて柔軟な対応を取りにくくなっていきます(官僚組織の無駄の多い仕事なども例として挙げられるでしょう。あんなに難しい試験を突破したはずの官僚も、いる場所によっては優秀な行動が取れない、という例がわかりやすいですかね)

2011-11-23 00:49:02
高須賀とき @takasuka_toki

5「技術の供給は市場の需要と等しいとは限らない」 破壊的技術は当初は小規模な市場でしか使われないが、いずれ主流市場で競争力をもつようになる。これは技術の進歩のベースが時として主流顧客が求める、または吸収できる性能向上のペースを上回るためである。

2011-11-23 00:59:16
高須賀とき @takasuka_toki

これには色々な性質が絡みますね。例えばいくら小型のラジオが将来市場を支配するといっても音質が悪すぎたり、値段が高すぎたりすれば初めからバカ売れするはずがない。他にも初めはみんな慣習としてラジオは大きいものだ、という先入観をもっている場合、それが取り除かれるまで需要は伸び悩みます

2011-11-23 01:02:43
高須賀とき @takasuka_toki

と、5つの破壊的イノベーションの原則を例とともに書きました。 まあまとめると大企業の生存のための戦略と、将来市場を支配する技術を育てる戦略のそりが合わないため、過去に優良な企業といわれている所がベンチャーとかにばったんばったんやられてしまう、ということです。

2011-11-23 01:16:13
高須賀とき @takasuka_toki

ちなみに破壊的技術となるものには以下の共通点があるそうです。1、単純。2、低価格。3、性能が低い。4、一般的には利益率が低い。5、大企業にとってもっともうまみのある顧客は、通常、それらを利用したいとも思わない。6、最初は新しい市場か、小規模な市場で商品化される。

2011-11-23 02:17:28
高須賀とき @takasuka_toki

これ初めにあげたホンダの小型バイクに全部当てはまりますね。小型だから操作は単純。価格も安い。性能は大型に比べて低い(ただ後々同レベルのスピードが出せる性能まで技術が進歩しかつ燃費が圧倒的に大型より優れる)利益率は必要部品が大量生産されてないから当然低いです。で最初の市場は近所だけ

2011-11-23 01:24:09
高須賀とき @takasuka_toki

さて、では自社の将来を脅かす破壊的技術が出現した、と気がついた経営者はどうすればいいのでしょうか?著者は次の事をすすめています。

2011-11-23 01:29:55
高須賀とき @takasuka_toki

1,破壊的技術の開発を推進するために社内に新しい部署を新設する。そこでは普段業務上で行われている社内ルールを適応しないようにし、素早い意思決定を行えるようにする。

2011-11-23 01:33:13
高須賀とき @takasuka_toki

2、新設された独立組織は、小さな利益を上げることにも喜びを持てるように、小規模にする。また評価基準も「成功して当然」という風にするのではなく、小さな失敗をした時に素早く撤退を図れるようにし失敗は次の成功のための学習の機会と捉えられるようにする。初期の失敗はデータ収集にも繋がる。

2011-11-23 01:37:14