The Spirit in the Bottle

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熱中スタジアム アメコミヒーロー 補足編

 以前にも書いた、僕が一ファンとして出演したNHK BSプレミアム放送の「熱中スタジアム」のアメコミヒーローの回ですが遅ればせながらやっと見ることが出来ました。番組で僕の隣に座っていたウェブヘッドさんに録画したDVDをいただきました。多謝

アメコミヒーローナイトに参加してきたよ! - 小覇王の徒然はてな別館

 で、改めて番組を見ると声だけ聞いてる分には、いわゆる録音した自分の声は変な風に聞こえる、の原理でしかも何喋ったか半分忘れてるのであんまり恥ずかしくはないのだが実際喋ってる画面を見ると恥ずかしさで身悶えてしまう。今回は自分が喋った部分の補足、及び喋ったけどカットされた部分を思い出しながら書いてみたいと思う。

貴方の親愛なる隣人

 スパイダーマンの特徴を述べた時、対比で東映版「スパイダーマン」の話題を出した。以前にも書いたがこの日米スパイダーマンはキャッチフレーズを比べるのが分かりやすく、オリジナルが

貴方の親愛なる隣人 スパイダーマン

なのに対して東映版は

地獄からの使者 スパイダーマン

である。この話題はなだぎ武さんなどがのってくれて発端は僕だが話は結構盛り上がったように記憶するが本筋から外れたからか実際にはまったく使われていなかった。
 恋人にするならアイアンマン、スパイダーマンどっち?という話題*1では光岡三ツ子さんがアイアンマンのプレイボーイ振りを司会者・オリエンタルラジオ中田敦彦さん(あっちゃん)の相方藤森氏に例えていたが、確かそれを聞いて閃いたのだと思ったが僕もピーター・パーカーをあっちゃんに置き換えて「ピーターは中学の時イケてないヒーローなんですよ」という風なことを言ったと記憶。あっちゃんも、のってはくれたが多分この時の僕はしてやったりのドヤ顔だったと思う。これも元ネタが他局のためかカット。
今あなたに必要なヒーローはどっち」という質問で、僕が答えたのは、

「2人が実在したら、アイアンマンは、もしかしたら危険なヒーローになってしまうのではないかという気がするんです。アイアンマンは、少しの犠牲はしょうがないと思うタイプなのではないかなと。スパイダーマンは、目の前にいる人をとりあえず助けて、いずれ大きいことにつながっていくというタイプのヒーローだと思うので。」

これは実際の「The Civil War」を念頭に置いている。このエピソード自体は他の人も何度か話題にしていたと思う。アイアンマンが体制側にたち、キャプテン・アメリカがそれに対抗。狭間のスパイディが悩んだ末正体を明かす、というエピソード。残念ながらシビル・ウォー自体に言及した部分は僕に限らずカットされたようだ。
 

バットマンVSスーパーマン

「スーパーマンは、アメリカの移民一世なんです。人種こそ宇宙人ですが、国籍はアメリカ。アメリカに移民してきた大勢の人たちと変わらない立場なんです。だから、“自分からやってきて、アメリカのために頑張っている理想的なアメリカ人”という感じなんだと思います。」

 僕のこのスーパーマン像というのは中学ぐらいの時に読んだ佐藤健志の「ゴジラとヤマトとぼくらの民主主義」の中でウルトラマンとスーパーマンの動機の違いを比べていたのを読んで意識した。必ずしもこの本の趣旨には当時から全面同意するものではないが影響は大きい。
 それでもティムさんも言っていたスーパーマンの信条「真実と正義とアメリカン・ウェイのために戦う」のアメリカン・ウェイ(アメリカ的生き方)の部分をアメリカ以外の人は知らなかった人は多いんじゃないだろうか。

ゴジラとヤマトとぼくらの民主主義

ゴジラとヤマトとぼくらの民主主義

 また、カットされた僕の発言としてはバットマンのキャラを説明するものとしてアニメ、「ジャスティス・リーグ」(ブルース・ティム版)の29,30話「コピー」を挙げた。ヒーロー達の力をコピーする敵が現れて、ジャスティスリーグのほかのメンバー(スーパーマン含む)の能力をコピーされるのだが、バットマンだけスキャンされて「お前からは(バットマンは唯一常人なので)得る物がない」と言われるがそのバットマンによって撃退される。その方法もクリプトナイトでスーパーマンの力(同時に弱点も)を得た敵を撃退するというもの。「何でそんなものを持っているの?」とホークガールに聞かれて「念のため(スーパーマンが敵に回ったときに備えて)だ」と答え「恐ろしい人」と言われるバットマン。超能力をも持たないバットマンが最強の敵を倒すと同時に誰に対しても完全に心をを開いていないバットマンのキャラも示している。
 このエピソードを挙げた時、ダンテ・カーヴァー氏がこちらを向いて親指を挙げてくれた(goood job!)のが嬉しかった。
今あなたに必要なヒーローはどっち」。こちらもマーベルの時同様の質問。
取り挙げられた僕の意見は、

「むしろ、バットマンはいらない!バットマンは勝手にああいう格好をして、勝手に夜な夜な出歩いて犯罪者をこらしめているだけなので。言ってみれば、バットマン自身も犯罪者っぽいところがありますから。そうならないようにする!っていう段階。バットマンが出てきたら、末期なんじゃないかな?」

 バットマンは犯罪都市ゴッサムシティだから出てきたのであって、必要とか以前にあそこまで犯罪だらけにならないようにするのが大事なんではないかな、と。
 アイアンマンの時といい、バットマンといい、我ながらひねくれた答えだなとは思うが、僕は実際の自警団みたいなのもの、特にガーディアン・エンジェルスとかは大っ嫌いなので。なんか矛盾してるような気もするが。
 そのほか、映画化作品について何か意見を、といわれたときには「ダークナイト」のブルースがバットマン廃業を決め、アルフレッドとの「私も共犯になるんでしょうか」「共犯?僕は君が主犯だったというつもりだよ」「だから言ったのに」の一連のシーンが劇中ほぼ唯一和めるシーンとして紹介したがカット。
 また他のアメコミ作品「ウォッチメン」とか「スポーン」とかの話題も一通り出たのだがカットされていた。
 
 後はイラストレーターのオオヤサトルさんのゴールデンエイジのヒーローをトレカにした話がばっさりカットされてたのは残念。

熱中スタジアム アメコミヒーロー第一夜
熱中スタジアム アメコミヒーロー第二夜

 今回、番組で使用された僕の発言は文字起しせず、このサイトから引用してます(面倒くさかった)。見てて驚いたのはアメリカ人のティムさんがたまに日本語が喋れなくなる時に両脇の柳亨英さんと破壊大帝yokkunさんが通訳してたがそれもそのまま放送されてたこと。あれって狙った配置だったんだろうか。僕なんかある程度は読めるし聞けるとは思うけど話せはしないので凄いと思った。
 まあ、後はこの収録を通して色々と知り合いになれたのが一番大きい。実際は放送されたものの何倍も濃い内容なのでノーカット版とかあれば是非欲しいぜ!

アメリカン・コミックス大全

アメリカン・コミックス大全

 番組終了時のカメラ引くとき2度見してましたね、オレ。

*1:この話題はメールアンケートの時点で「これほとんど男しかいないだろうに」とは思っていた