写真1●ActiveReports for .NET 7.0Jの画面(ページレポート。写真左が設計画面、写真右が印刷イメージ)
写真1●ActiveReports for .NET 7.0Jの画面(ページレポート。写真左が設計画面、写真右が印刷イメージ)
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写真2●エンドユーザーデザイナの画面
写真2●エンドユーザーデザイナの画面
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 グレープシティは2012年11月21日、帳票作成ソフト(レポートライター)の新版「ActiveReports for .NET 7.0J」(写真1)を発表した。2013年1月7日に発売(販売/出荷)する。新版では、帳票のデザイン方式を拡充し、印刷結果とまったく同じレイアウトで帳票をデザインできるようにした。価格(税込み、以下同)は、16万8000円から。

 Windows環境で帳票(データ出力フォーム)を開発/運用するためのソフトウエア部品である。開発環境はVisual Studio 2008/2010/2012で、開発言語はVisual BasicまたはC#。実行環境は.NET Framework 3.5/4/4.5。出力する帳票の形式は、印刷のほか、PDF、HTML、Excel、TIFF、RTF、RDF(独自形式)など。

 新版では、帳票のデザイン方式を強化した。データを繰り返し表示する帳票に適した「セクションレポート」に加え、印刷結果とまったく同じレイアウトで帳票をデザインできる「ページレポート」を利用できるようにした。ページレポートは、項目の配置が複雑な帳票に適する。これら二つの方式を、帳票のタイプにあわせて使い分けられる。

VS無しで使えるエンドユーザー向けデザインツールも用意

 新版ではまた、アプリケーションを利用するエンドユーザーみずから帳票の外観を編集するための、スタンドアローン型のデザイナーソフト「エンドユーザーデザイナ」(写真2)も用意した。Visual Studioがなくても帳票を設計できる。エンドユーザーデザイナに実装する機能は、業務にあわせて開発者が自由に選択/カスタマイズできる。

 エディション構成は2種類ある。開発ライセンスの価格は、標準版「Standard」が16万8000円で、上位版「Professional」が29万4000円。上位版では、標準版の全機能に加えて、Webアプリケーション(ASP.NET)の開発に適した機能を備える。具体的には、PDF出力時に自動的に電子署名を施す機能を備えるほか、Flash形式のレポートを生成できる。

 ランタイムライセンスは、クライアントアプリケーションに組み込んで利用する場合は無償である。一方、Webアプリケーションに組み込んで利用する場合は、Webアプリケーションサーバーごとに、CPUコア数に応じたコアサーバーライセンス(11万7600円から)が必要になる。なお、エンドユーザーデザイナは無償で配布できる。