中国在住の外国人、韓国人が最多 日本人は3位
【北京=高橋哲史】中国国家統計局は29日、2010年に実施した国勢調査で、中国国内に居住する外国人のうち韓国人が12万750人と国籍別でトップだったことを明らかにした。米国人が2位、日本人は6万6159人で3位だった。一方、省・特別市別の人口は広東省が1億430万人で最多となった。
香港、マカオ、台湾の住民や外国人は今回の国勢調査から初めて対象に含まれた。外国籍の居住者は59万3832人。韓米日の上位3カ国が全体の4割強を占めた。ただ、調査を受けていない人も多く、実際は数倍の外国人が中国国内に住んでいるとの見方が多い。
省・直轄市別の人口では、00年の前回調査で1位だった内陸部の河南省が3位に後退した。今回1位の広東省、2位の山東省はともに沿海部の加工貿易が盛んな地域で、内陸部から沿海部に多くの労働者が移り住んだことをうかがわせる。