ボイコット記事FAQ

 昨日の記事について(いつのものことですが)主旨がきちんと伝わってないようなので、新たに説明しようと思いました。今回は誤読されたままブクマが伸びるとまずいので。
元の文章はこちら。
http://d.hatena.ne.jp/hokusyu/20110305/p1

  • Q1:ボイコットって多数派の支持が得られると思っているからやるんだよね?多数で少数を押しつぶすことを肯定していいの?
    • A1:ぼくもまだ勉強中なのですが、いろいろな人から話をきくに、ボイコットとは必ずしも多数派の支持があるという確信をもって、あるいは実効性への確信をもってやるものではないそうです。テラカオ先生も言っているように、「ボイコット(不買運動)は、実際に当該サービスを「買わない」ことだけでなく、「支持しないから買わない」と表明することに大きな効果」があるのです。実際問題、このボイコット運動によってかれらを追い詰めるのは難しいと思います。しかし、たとえ一人だとしても、「わたし(たち)はあなた(たち)を支持しません」という表明を行うことは効果があるし、その表明の手段がボイコットなのです。
  • Q2:フランチェスコさんが名誉毀損で訴えればよい
    • A2:訴訟をするかどうかは当事者の主体的な判断で決めるべきことがらであり、外野がまずそのような空気をつくるのはよくないと思います。たとえば、かりにフランチェスコさんが訴訟しなかったばあい、つねこや黒い彗星が在特会を訴えなかったときと同様に、「なんで訴訟しなかったんだ」ということで、さらなる加害が行われる契機になりかねないからです。
  • Q3:言及すればするほど相手は有名になるよ。
    • A3:一理ありますが、ただ相手はすでに一定の知名度を獲得しているので、たんに相手を無視するだけでは、批判的な声が不可視化された状態で賛同の声ばかりが相手に集まるということになり、それはそれでよくないと思います。だからこそ、単に言及するだけでなく、賛同しないむねをはっきりと公的に言明する必要があると思います。
  • Q4:たしかに、めがねおうみたいな奴らは叩き潰さないとだめだよね!
    • A4:すでに本文に記したとおり、たんにめがねおう的なものをを外敵化して排除するのではなく、自分自身の中のめがねおうとも対峙すべきだと思います。在特会が鏡に映った日本社会そのものであるのと同様に、めがねおう的なものも鏡に映ったネット社会そのものなわけで、であるがゆえに、単に第三者としてかれらを攻撃するのではなく、自分自身もネット社会の一員であるような、この不当な事件を目撃した個人の責任として、わたしたちはかれらのやり方を許容しませんという意思表明をひとりひとりがすることが重要だと思います。
  • Q5:ボイコットって具体的にどうすればいいの?
    • A5:それはそれぞれが自由に判断すればいいことだと思います。たとえば、基本的には当該サイトをクリックしないことですよね。でも、わたしははじめからそういうのに興味ないから比較的容易にそれができますが、もしサイトの内容に興味がある人であれば、それは難しいことでしょう。そういう人は、毎日クリックしたいたのをたとえば1週間に1回にするとかでもいいのだし、とにかくボイコットを宣言し、実行するってことが大事だと思います。