議論再燃の予感...やっぱりケータイを使うと脳腫瘍の危険は増す?

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    議論再燃の予感...やっぱりケータイを使うと脳腫瘍の危険は増す?

    本当のところはどうなんでしょうかね?

    携帯電話の電磁波が脳に及ぼす影響をめぐっては、これまでも様々な調査研究が重ねられ、その危険性の有無が議論されてきましたけど、また新たに海外では波紋を呼びそうな流れが強まってきているようですよ。携帯電話メーカーも、この論議の行方には細心の注意を払っているみたいです...

    というのも、ワシントン大学のヘンリー教授が、過去の400以上の調査論文を再評価した結果、携帯電話の電磁波が脳のDNAに何らかのマイナスの影響を与えることが認められたとのデータは、調査のスポンサーに携帯電話メーカーやキャリアが名前を連ねていると減少したものの、より中立的なスタンスで実施された調査では、危険性を示す結果が2.4倍も増えていることを発見。もしかすると実際の危険を小さく見せようと、携帯電話は身体に安全な電子機器であることを強調するようなデータばかりをクローズアップさせる圧力があったのかもしれないとの懸念が表明されちゃいましたよ。

    さらに、ピッツバーグ大学のデービス教授は、携帯電話の登場後に脳腫瘍の発症件数が大幅に増加したということはないものの、20~29歳の年齢層での発症例が急増しているのも確かであり、若年層ほど電磁波から有害な影響を受ける危険度が高まるのではないかとの指摘も出されているそうです。

    最近ではWi-Fiのシグナルが生態系に及ぼすダメージなんかも心配されたりしてますけど、いつもガジェットを肌身離さず使いたいボクらには、ちょっぴり気がかりな疑惑かもしれませんね。

    New York Times

    Jack Loftus(米版/湯木進悟)