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BT033:「好き」なことについて書く

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実は才能がないっていうのは、”分からないこと”なんですよ。

たとえば、僕は絵がまったく分からないんです。画集は1冊も持ってないし、絵を観てもどれがいいかなんて、全然分からないです。これは僕が絵に対して、まったく才能がないってことなんです。でも一方で、世の中には「いい絵だ」「この絵が好き」っていう人がいる。この好きっていうのが、才能なんです。でもみんな「好き=才能がある」ってことを知らない。

RANDOM TALK in RANDOM WALK

これは「レコーディング・ダイエット」などで有名な岡田斗司夫さんが対談でお話しになっていることです。

これは次のように続きます。

才能というのは表現できて、人を驚かせるものだって思ってるんですけど、違うんです。「分からない=才能がない」「分かる(好き)=才能がある」で、その断絶はすごく大きいんです。

RANDOM TALK in RANDOM WALK

ブログが書けなくなるのはまさに、この誤解で身動きが取れなくなってしまうせいです。

「自分には好きなことがある。だからそれについて書けばいいのかもしれない」と思う。誰かに言われてそう思うのかも知れないし、ある日思い立つのかも知れない。

「でもそれはちょっと不安だ。だって好きなことはあるけれど、それについて書いたところで誰も感心してくれないかもしれない。もっと感心させられるネタを手に入れ、文章力も備わったら、ブログを書くことにしよう。それまでは実力を養おう」

こう考えたとき、ブログは止まります。人を感心させられるネタも、まず見つからないでしょう。なぜならそのネタで人が感心するかどうかは、結局出してみなければわからないからです。

文章力も、この姿勢で養うのは至難の業です。誰にも読まれることのない文章を、ただ「文章修養」のためだけに書き続けられるものではないからです。