Linuxが世界で最もポピュラーなOSである!とは決して申しませんが、Linux愛好家が沢山いることも事実です。先日のWindows版フリーソフト番付、Mac版フリーソフト番付に続き、恒例となりました、今年一年を振り返って人気があったLinux関連記事をまとめて一挙にご紹介! 英語記事が多いので恐縮ですが、今年のLinux界隈振り返り用にご覧あれ。
Linuxは使いやすさを売りにしているOS...ではないですが、ライフハッカーのLinuxファンは今年のライフハッカーパックにLinuxを入れることでアンチLinuxの人たちに一矢報いようとしてきました。効率的に作業をこなしていくために、デスクトップの見映えをかっこ良くするために使える、最強のLinuxアプリが集約されています。
Ubuntuの最新版であり、最強版でもある10.10はこの10月にリリースされ、あらゆる面で以前のバージョンを上回る出来となっています。インストールも簡単になり、ソフトウェアセンター、Ubuntu One、音楽のストリーム再生、新フォントなどなどの改善点多数。その中でもライフハッカー編集部お気に入りのものをピックアップしてみました。
GNOMEやKDEの見映えには確かに良し悪しな点がありますが、少なくとも一部のユーザにとってはMac OS Xの洗練されたインターフェースの貫禄にかなうものはないわけで。LinuxデスクトップをMac風にしたいのであればシンプルなインストーラーも付いた『Macbuntu』がオススメです。
Ubuntu 10.04 Lucid LynxはもはやUbuntuの最新版ではないですが、Long Term Support (LTS)リリースとして長期にわたって使用されるバージョンであることは間違いなく、OS自体に大きな変化をもたらしたバージョンでもあります。この記事ではこのバージョンでグレードアップした機能に焦点を当てながら10.04 Lucid Lynxを分析していっています。日本語でのレビュー・解説はこちらやこちら、こちら。また、各種設定のまとめはこちらが詳しいです。
Linuxをいかに愛していても、Linuxのみでこの世の中を生き抜いていくのはなかなか難しいものです。『WINE』のようなツールを使ったとしてもマルチブートは遅かれ早かれ必要となってきてしまいます。Linux、OS X、Windowsを同じマシンで使おうとするならばMacをゲットし、トリプルブートさせることが可能です。もちろん、Hackintoshを自作し、それをトリプルブートさせる、という手もありです。
マルチブートはあんまり気が進まない、という方であれば、アクセスしたいOSを仮想化する、という選択肢もあります。VirtualBoxを使うと、Windows、Mac、Linuxを同時に走らせておくことが可能になります。日本語過去記事「『VirutalBox』を使ってWindowsパソコンからMac OS Xを使う方法」および、別サイトですが「MacのVirtualBoxにUbuntu 10.04をインストールする方法」、「Windows 上の VirtualBox で実パーティション上の Linux を起動する」あたりを参考にどうぞ。
Ubuntu 10.10スクリーンショットツアーで新しいUnityのインターフェースについては取り上げたことがありますが、Ubuntuの最新インターフェースUbuntu Lightについて詳しく知りたい方はをどうぞ。(Ubuntu Desktop版も!)
好きか嫌いかに関わらず、コマンドラインの存在はLinuxにとって不可欠なもの。ですが、コマンドラインの知識がないからといって怖じ気づく必要はありません。コマンドラインは慣れてしまえばさほど難しいものではなく、非常にパワフルで便利です。コマンドラインについて学習してみたい方は、日本語で丁寧に解説されている「初心者目線のLPIC講座」からどうぞ。
Linuxが家にサーバを設定したい場合など特に便利です。この記事(英語)ではPogoplugをハックし、Linuxを使ってウェブサーバを設定する方法を紹介しています。とはいえ、ハックしなくてもかなり便利なアイテムです。日本語でのレビュー記事はこちらをどうぞ。
Ubuntuのようなポピュラーなディストリビューションが大好きな私たちですが、もしあなたがLinuxにも慣れ、パワフルであらゆることがカスタマイズ可能なものを探しているならば「Arch Linux(日本語版)」がオススメです。オーダーメイドのようなOSが完成するだけでなく、Linuxがどういう仕組みになっているのを知ることも出来ます。まさに一石二鳥。
Linux以外のファイルシステムはLinuxと互換性があるのですが、WindowsまたはOS Xを起動させるとLinuxパーティションに格納されているデータへアクセスすることは出来なくなります。これらのデータの読み込み、書き込みを複数のOS間で可能にする方法をまとめた記事です。
スタイリッシュなデスクトップに仕上げたいけれども、OS XやWindows 7っぽいものじゃない方が、という方にはGaiaテーマがとっておきの方法。Linux用のGaiaテーマは見映えも美しく、2010の究極のデスクトップシリーズの中でも反響が大きかったものの一つです。読者gabriela2400提供。
Ubuntuのビルトインツールのおかげで、オンラインソースから新しい画像を拾って来て壁紙に設定するのが、いたって簡単に出来るようになっています。この記事では宇宙から見た地球が回転する画像を壁紙に設定する方法を紹介しています。
数あるLinux用のツールの中でもライフハッカー編集部の今年のお気に入り赤外線リモコンでパソコンを遠隔操作出来るLIRCというプログラムでした。メディアセンター中毒にとって便利なことは言うまでもないですが、ほとんどどのパソコンでも操作出来るので、音楽プレーヤーやスライドショープレゼンテーションなどを操作する際にも、かなりのパワーを発揮してくれます。日本ではまだなじみの薄いメディアセンターですが、ご興味あるかたはこのあたりをご参考にどうぞ。
GUIを使うことが間違っているわけではないですが、Linuxを使っている方であればターミナルを使用している時間が大半なのではないでしょうか? 肥大化してしまったアプリのいくつかを整理し、コマンドラインのみを使用することによって軽量化を図る、というのはどうでしょうか?この記事ではターミナルのみを使ってメールを読んだり、音楽を聞いたり、Twitterを見たり出来るようにする方法を紹介しています。上のキャプチャはAA版スター・ウォーズ。ちょっと話はそれますが「カラーAA 高画質」で動画をググると、才能の無駄使いっぷりを堪能できます。
もともとはオリジナルのLinux関連記事ではなかったのですが、Linux Mintは初心者フレンドリーである、というジェフ・フーグランド氏の記事についての話しに触れたところ、コメントでかなりヒートアップしたディスカッションが繰り広げられた一件です。日本語のMint紹介記事はこちらから。
2010年はLinuxにとって実りの多い一年であったとライフハッカー的には考えています。その中でも寄り選りのものをここに集めてみました。もっと過去に遡りたい方は2009年、2008年のまとめ記事も合わせてどうぞ。また今回の記事はLinuxのみのものの特集としたため、クロスプラットフォームアプリはこの記事には掲載されていません。Linuxでも他のOSでも使えるアプリを見つけたい方は、「ありがとう」って伝えたい無料アプリ50選(2010年版)を読んでみて下さい!
Whitson Gordon (原文/まいるす・ゑびす)