2011年4月7日3時2分
宮内庁は6日までに、天皇、皇后両陛下が8日にも埼玉県加須(かぞ)市の避難所を訪れ、東日本大震災で集団避難している福島県双葉町の被災者らを見舞う方向で準備に入った。また、それに続き、来週にも別の避難所を慰問する方向で調整を進めている。
両陛下は、現地の受け入れ態勢が整い次第、可能な限り早く東北の被災地の現場や避難所を順次訪問することを強く希望しているという。その後も、長期的に被災地の復興状況を視察していきたい意向を示しているという。
福島第一原発がある双葉町は3月19日に町役場の機能をさいたま市に移し、同31日には加須市の旧騎西高校跡に再移転。町民約7千人のうち約1200人が共同生活している。両陛下は同30日に東京都が被災者を受け入れている東京都足立区の東京武道館を訪れたが、都外の大規模な避難所を訪れるのは加須市が初めてとなる。