日本を訪れたフランス人旅行者は、日本国内でWi−Fi(無線LAN)を使ってインターネットに接続できる場所を探すことに苦労しているようだ。日本に関する情報を発信するフランスのサイト「Kanpai」では、日本でのWi−Fi事情についてつづっている。

 筆者は、外国人旅行者が日本でWi−Fi接続ポイントが少ないと感じる場所として、宿泊施設を挙げている。ホテルのロビーなどにはあるが、室内ではケーブルを使って接続する宿泊施設が多いと指摘。そのため、ケーブルを持参せずに訪れると、無料でインターネットに接続できる場所を探すのに苦労するようだ。

 そこで筆者は日本で便利なWi−Fiスポットとして、大手コーヒーチェーンの「スターバックス」を紹介。簡単な申し込みをするだけで、無線でのインターネット接続ができるという。少し制約もあるが、不便はそれほど感じないと述べている。スターバックスは店舗数も多く、全国展開しており、旅行者でも立ち寄りやすい場所にある。また、座席に座り落ち着いてインターネットができることも魅力のようだ。

 また、JR東日本でも無料Wi−Fiのサービスが提供されていると説明している。移動時に利用することができ、手続きも簡単で気軽に利用できると述べている。

 欧米からの観光客は、自国では旅行者が訪れるような場所には、無料のWi−Fiスポットが提供されていることが多いことから、ハイテク技術が進んでいる日本ではこれと同じか、さらに使いやすい環境を想像している場合がある。しかし、月額の契約料金を払うことが前提のスポットが多い日本では、旅行者は不便に感じるようだ。

 記事には多くのコメントが寄せられており、なるべく旅行に支障のない形で、無料のインターネット接続があればより便利だと感じているフランス人旅行者が多いことがうかがえる。(編集担当:山下千名美・山口幸治)