本当に”面白いゲームが売れなくなってきている"のか

面白いゲームが売れなくなってきている。というツイートに、直感で面白いかどうかより、売れるゲームと売れないゲームの二極化が進んでるんじゃないか?とか口走ったけど、本当にそうなのか疑問になったので調べる事にした。すると、驚くべき結果が待っていた。 「続・本当に”面白いゲームが売れなくなってきている"のか」 http://togetter.com/li/66971
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kazutomo @kazutomo

面白いゲームが売れなくなってきている。というツイートに、直感で面白いかどうかより、売れるゲームと売れないゲームの二極化が進んでるんじゃないか?とか口走ったけど、本当にそうなのか疑問になったので調べる事にした。すると、驚くべき結果が待っていた。

2010-11-04 22:56:16
kazutomo @kazutomo

http://j.mp/dmBAsC このサイトの情報が丁寧にまとまっていて見やすかったので、このデータから2000年(PS世代)、2003年(PS2世代)、2006年(DS世代)、2009年(現代)として考察してみようと思う。

2010-11-04 22:59:03
kazutomo @kazutomo

まず、ソフトの年間販売本数から見てみる。PS世代からPS2世代にかけては大体4000万本で伸び悩んでいたところ。DS世代になり、市場が一気に拡大し5500万本程度になっている。これが現代になると4500万本と、勢いは衰えたモノの、PS,PS2世代よりは市場は大きいようだ。

2010-11-04 23:04:22
kazutomo @kazutomo

次にトップハードのみ着目する。PS世代は据置1700万本(PS)、携帯843万本(GB)。PS2世代は据置2476万本(PS2)、携帯1008万本(GBA)。DS世代は据置1729万本(PS2)、携帯3280万本(DS)。現代は据置1052万本(Wii)、携帯2116万本(DS)

2010-11-04 23:12:50
kazutomo @kazutomo

さっきの結果をみると、みんな認識してる通り、DSで据置機から携帯機にメインストリームが移り変わったように見える。

2010-11-04 23:26:59
kazutomo @kazutomo

次にトップシェアに限らず据置機と携帯機の販売本数を比べてみようと思う。PS世代 据置3100万本 携帯950万本。PS2世代 据置3000万本 携帯1000万本。DS世代 据置1950万本。携帯3750万本。現代 据置1700万本 携帯2800万本。

2010-11-04 23:31:32
kazutomo @kazutomo

PS,PS2世代には75%近くあった据置機のシェアがDS以降は40%程度になっている。DSも落ち着いたかに見える現代でも、この比率は変わらず40%のようだ。

2010-11-04 23:33:36
kazutomo @kazutomo

次にトップ10の販売本数を見てみる。PS世代のレンジは378万本〜61万本。PS2世代は189万本〜53万本。DS世代430万本〜97万本。現代410万本〜89万本。

2010-11-04 23:36:49
kazutomo @kazutomo

どうやら、DS世代以降10位の販売本数のハードルが上がっているようだ。だけど、この裏では販売総量も増えているので、一概に人気タイトルへ販売本数が集中してる。とは言えないが、トップ10の占める割合は増えている。

2010-11-04 23:39:17
kazutomo @kazutomo

もう少し引いて、トップ50をみてみると、PS世代378万本〜18万本。PS2世代189万本〜22万本。DS世代430万本〜22万本。現代410万本〜19万本。驚く事に50位の販売本数はずっと20万本前後で変わっていない。

2010-11-04 23:42:33
kazutomo @kazutomo

さて、これまで見てきた数字について振り返ってみようと思う。販売総本数はPS,PS2世代は伸び悩み、DSで一気に拡大したが、現代は落ち着き始めている。だが、PS,PS2世代よりは多い。DS世代以降携帯機にメインストリームは移った。DS世代も現代も携帯機比率は60%で変わらない。

2010-11-05 00:01:16
kazutomo @kazutomo

これらの結果は、今業界が、感じている閉塞感とは噛み合わない。何故なら携帯機にメインストリームが移ったとはいえ、PS,PS2世代よりゲームソフトは売れているし、DSブームが終わった!と言おうと思ってもDS世代と現代の携帯機比率は変わらない事からDSだけの責任では無いからだ。

2010-11-05 00:03:50
kazutomo @kazutomo

では、今の業界の閉塞感はどこからきてるんだ!販売本数からは見えてこないので、他の数字を探すしかなさそうだ。

2010-11-05 00:06:51
kazutomo @kazutomo

販売本数が閉塞感に関係ないとするなら、最近なんだか減ってる気のする発売タイトル数に注目してみる。 PS世代 据置850本 携帯175本。PS2世代 据置650本 携帯117本。DS世代 据置450本 携帯450本。現代 220本 携帯480本

2010-11-05 00:27:13
kazutomo @kazutomo

PS世代の約1000タイトルをピークに約700タイトルへと3割減っている。据置機だけを見ると800タイトルから200タイトルに激減している。しかも現代はマルチプラットフォーム展開が基本となっており、実質の販売タイトル数はもっと少ない事が推測出来る。

2010-11-05 00:31:17
kazutomo @kazutomo

これらの状況から、業界の閉塞感は大型タイトルの受け皿である据置機の市場縮小と開発費の高騰による開発タイトルの絞り込みによる販売タイトル数そのものの減少による要因が大きそうだ。

2010-11-05 00:34:39
kazutomo @kazutomo

しかし、これは世論の唱えるソーシャルゲームが市場を奪っているから。という理由ではなく、市場自体はまだまだ元気だが、メインストリームが据置機から携帯機に移った事と、開発費の高騰で、大型タイトルの開発が減った事により、業界の話題性が弱くなっている事が要因にあるように思う。

2010-11-05 00:37:32
kazutomo @kazutomo

ついでに、もう一つ。PS世代のトップメーカーは任天堂でシェア20%。PS2世代も任天堂(+ポケモン)で21%。DS世代も任天堂で41%。現代も任天堂で28%となっており、なんと、常に任天堂がトップシェアだったようだ。

2010-11-05 00:42:30
kazutomo @kazutomo

一番市場の大きかったDS世代の市場の4割は任天堂で出来ていた事から、DSの市場拡大は任天堂しか恩恵を受けてなかった可能性がありそうだ。近年市場が縮小傾向にあるがそれと共に任天堂のシェアも下落してる事から、サードパーティの販売状況が苦しくなってるというのも一概には言えなさそうだ。

2010-11-05 00:46:36
kazutomo @kazutomo

つまり、サードパーティはDS市場拡大の恩恵を殆ど受けてないなら、そこが縮んでも影響は軽微だろう。 据置機のタイトルの絞り込みによる発売タイトルの減少こそが元気がなさそうに思える閉塞感の要因なのではないだろうか?

2010-11-05 00:50:24
kazutomo @kazutomo

ただ、据置機の開発費の高騰が全ての問題なのかというと、実はそこが原因ではない可能性がある。

2010-11-05 00:51:53
kazutomo @kazutomo

確かに開発費の高騰は起こっているが、サードパーティは開発タイトルの絞り込みで売れないタイトルを完成するまえに潰している事から無駄金を減らしているからだ。むしろ、メインストリームが携帯機に移った事による影響の方が大きそうだ。

2010-11-05 00:53:20
kazutomo @kazutomo

メインストリームは鶏と卵問題で、ゲームソフトが出なければ据置機が再びメインストリームになる事はない。 ゲームメーカーはメインストリームが携帯機に移ったからといって、据置機をおざなりにすれば、ハイクオリティなゲーム開発の出来る市場が無くなってしまう。ということを忘れてはいけない。

2010-11-05 00:57:12
kazutomo @kazutomo

そして、それは家庭用ゲームの魅力を失うことであり、これを放置すれば、本当にソーシャルゲームにとって変わられる危険が増えていく。 家庭用ゲーム機市場を守るためにも、今一度、ゲームメーカー(開発者)は据置機を今後も盛り上げる方法について考えてみる必要がありそうだ。

2010-11-05 01:00:08
kazutomo @kazutomo

と、お堅く語ってみた。

2010-11-05 01:01:18