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レズビアン&ゲイライフをサポートするNPO法人アカーのWEBマガジン。編集部:「ふじべ・あらし」がお伝えしています。

同性愛者は同性愛の歴史を学ぶべき?

逆立ちして見る世界が、果たして逆さに見えるかどうか問題は、脇に置いておいて、歴史がどの立場から書かれたかによって、歴史の見え方がまったく違うことはあると思います。

8月7日(土)【レズビアン&ゲイの英会話クラス☆レインボー】のレギュラー・クラスでは“History and Perspective”(歴史と歴史を視る立場)というテーマで真面目に英語の勉強しました。(講師はアーロン先生


暗黒の時代(“dark age”)と表現されることもあったヨーロッパの中世も、ヨーロッパ以外の同時代の世界では、高度が文明が栄えていて少しも暗黒でなかったり、夏のこの時期タイムリーな戦争の問題も、どちらの側からかによって報道の仕方がまったく違っていたり、歴史を学ぶときには、いつもどんな立場に立った視点から見られたのか、という“perspective”(パースペクティブ)を意識する必要がある。というのがアーロン先生のレッスンのテーマでした。


そんな中、同性愛者の立場から書かれた歴史があったとして、私たち同性愛者たちは、レズビアン&ゲイの歴史を学ぶべきかどうか?ということを2つの立場に分かれてディベートしました。


幸いにて、席を蹴っての、途中退席者は表れませんでしたが(笑)、両陣営に別れて、かなりの激論が戦わされた土曜日の夜であったことをここにご報告いたします。

「同性愛の歴史を学ぶべき」という立場からの意見
  • 未来に向かっていくには、過去の歴史の失敗を繰り返さないようにする必要がある。同性愛者だって、同性愛の歴史から学ぶことができることはたくさんあるはず。
  • 歴史を学ぶことで、同性愛者たちだって、同性愛者としての誇りやアイデンティティを確認できる
  • 社会から貶められてきた同性愛者の過去を学ぶことで、現在でも攻撃の対象になることが多い同性愛者たちは、対策を見つけることができる。
  • 同性愛者が社会の中でどのように扱われるかは、社会の仕組みを学ぶこと。同性愛の歴史を学ぶことで、同性愛者はもっと生きやすくなるはず。

など、など。

「同性愛の歴史なんて学ぶ必要ない」という立場からの意見
  • マイノリティだけが、マイノリティの歴史を学ぶ必要があると強要されるのは不公平だと思う。
  • 同性が好きなことは、個人のセックスの問題で、私的なこと。歴史をという形で、古い時代の同性愛者とのつながりを感じることはできない
  • 歴史をお勉強する余裕を持っていることは、贅沢なこと。今の時代は、生き残るの大変な時代だから、そんな暇はない。


などなど。


さてさて、同性愛者は同性愛者を歴史を学ぶべきかどうか。

みなさんのご意見は?