Javie-0.5.0
ダウンロード: http://sourceforge.jp/projects/javie/releases/
更新マネージャからも更新できます。
Javie 0.5.0 の変更点
- 3Dレイヤーの交差制限を解消
- 交差グループの指定が不要に
- 交差数が無制限に
- 交差時の処理を高速化
- 交差が発生するレイヤーでモーションブラーを使用した際のレンダリング結果を改善
- レイヤー合成の処理を高速化
- モーションブラーに、サンプリング毎にエフェクトを実行するモード(フルモード)を追加
- 画質の改善
- レイヤーの縮小時、または3Dレイヤーの傾斜が大きい時の画質を改善(画質スイッチ=最高)
- 画質スイッチで3段階の画質設定
- スーパーサンプリングオプションの追加
- ライトとシャドウの実装
- ライトレイヤーの追加
- 3Dレイヤーのプロパティにマテリアルオプションを追加
- 浮動小数点コンポジションを使用時、映像が乱れることがあるバグを修正
- エクスプレッションで thisComp.width と thisComp.height が逆になっているバグを修正
- (Windows版のみ) メディアオプションのアルファチャンネル設定の初期値を「無視」に変更。
ただし、アルファチャンネルを持っていることが既知のコーデック(今のところURLAのみ)ではストレートアルファ。 - (MMD2Javie) MMD2JavieをJavie本体に統合
- (API) IVideoBuffer が保持するテクスチャを GL_TEXTURE_RECTANGLE から GL_TEXTURE_2D に変更
画質スイッチ
上に貼った動画内でも説明していますが、画質スイッチが新たに追加されました。右の画像の赤で囲ったところが画質スイッチです。ドラフト、標準、最高、の3段階の画質を選択できます。
「ドラフト」では、拡大縮小、回転時などの補完処理が一切行われません。そのため、ドット絵などを拡大表示するのに向いています。また、エフェクトによっては画質を落として処理が行われる場合があります*1。
「標準」では、バイリニア補完されます。縮小時や3Dレイヤーを大きく傾けた時の画質が十分ではありません。デフォルトはこの状態になっています。
「最高」では、トリリニア補完されます。また異方性フィルタが利用可能なグラフィックカードでは異方性フィルタも使用します。最高画質では縮小時や3Dレイヤーを大きく傾けた時の画質が改善されますが、処理が重くなります。
スーパーサンプリング
これも動画内で説明していますが、3Dレイヤーの交差部分のジャギーが解消されます*2。4x4は文字通り16倍の処理を行うので、十分高速なグラフィックカードを使用していない場合はあまり使用しない方が良いです。というかVRAMも16倍消費する*3のでエラーが発生する場合もあります。
モーションブラーに「フルモード」を追加
[動画内では説明していません] これまでのモーションブラーはトランスフォームの各プロパティの変化のみが参照され、エフェクト内の変化は参照されていませんでした。0.5.0ではレイヤーのモーションブラースイッチを「フルモード」にすることによりエフェクト内の変化も参照されるようになります。右の画像で、モーションブラースイッチが赤色になっているのが「フルモード」です。従来からあるモードは「トランスフォームモード」と呼びます。フルモードを使用するとかなり重くなるので注意してください。
次の画像は、粉砕エフェクトを使用したレイヤーにモーションブラーをかけたもので、左がトランスフォームモード(モーションブラーを無効にした場合と同じレンダリング結果)、右がフルモードです。