Android のアプリ開発環境と IS01 での実機テスト環境を構築

せっかく IS01 を買ったので Android アプリの開発環境をインストールして、IS01 での実機テストもやってみました。 開発環境、および IS01 の実機テスト環境の構築の流れを簡単にまとめておきます。

Android アプリ開発環境の構築

Android アプリの開発環境は Android SDK として配布されています。 インストールガイド もありますし ダウンロードページ にも簡単なインストールの手順があります。 インストールするのは以下のものです。

Java SE Development Kit (JDK) のインストール

JDK の最新バージョンは JDK 6 です。 Java SE のダウンロードページ から JDK をダウンロードし、インストールします。 もともと JDK がインストールされている場合は必要ありません。

Android SDK のインストール

Android SDK のダウンロードページ から Android SDK をダウンロードし、展開します。 Android SDK にはインストーラはありませんので、展開して出てきたディレクトリを任意の場所に置きます。 そのディレクトリの中に tools ディレクトリがあるので、そこに PATH を通します。

SDK Manager.exe (Windows の場合) を初めて起動したときに、自動的に必要なパッケージのインストール画面が表示されますので、インストール作業を行います。

Eclipseプラグインのインストール

また、絶対に必要というわけではありませんが、統合開発環境 (IDE) として Eclipse をインストールします。 Eclipse のダウンロードページ から Eclipse IDE for Java Developers をダウンロードします。 Eclipse にもインストーラは付属しておらず、展開して任意の場所に設置することでインストール作業は終了です。 ディレクトリ内にある eclipse.exe (Windows の場合) をダブルクリックして Eclipse を起動できます。

Eclipse を起動したら、次に Android 開発用のプラグイン (ADT) をインストールします。 Eclipse のメニューバーから "Help" -> "Install New Software..." を選択し、出てきたウィンドウの "Add" ボタンを押して "Name: ADT, Location: https://dl-ssl.google.com/android/eclipse/" を追加します。 "Developer Tools" というのが出現するので、チェックを入れ、"Next" ボタンをクリックします。 後は画面の指示に従っていけばインストールは完了します。

これで開発環境の構築は終了です。

開発の流れ

開発を行う前に、まずテスト用の Android エミュレータを作成します。 Android SDKSDK Manager を起動し、"Virtual Devices" の "New..." ボタンを押して新しいエミュレータを作成します。

次に Eclipse の設定を行います。 Eclipse のメニューバーから "Window" -> "Preferences" を選択し、設定画面左側の項目一覧の "Android" をクリックします。 Android SDK の位置を入力する欄 ("SDK Location") があるので、Android SDKディレクトリを設定します。

これで準備はできたので、後はプロジェクトを作成して開発を行います。

プロジェクトの作成は、Eclipse のメニューバーから "File" -> "New" -> "Other..." を選択し、"Android" -> "Android Project" を選んで "Next" ボタンをクリックした後、適当に設定を行うだけです。 "Package name" は Java のパッケージの形式で、例えば "info.vividcode.android.test" のような値を設定します。 プロジェクトの作成後、次のようなエラーメッセージが表示されると思いますが、プロジェクトをビルドするエラーは解消されるはずなので気にする必要はありません。

[2010-11-05 03:59:49 - Test] ERROR: Unable to open class file D:\documents\program\eclipse_android_workspace\Test\gen\info\vividcode\android\test\R.java: No such file or directory

新しく作成したばかりのプロジェクトは "Hello World, [プロジェクト名]!" と表示するアプリになっており、最初から実行可能です。 Package Explorer に表示されているプロジェクト名を右クリックして "Run As" -> "Android Application" を選択して実行することができます。 実行すると、もともと Androidエミュレータが動いている場合はそのエミュレータ上で、動いていない場合は新たにエミュレータが起動してそのエミュレータ上で、アプリが実行されます。

IS01 での実機テスト環境の構築

上で述べたように、開発したアプリはエミュレータ上でテストすることができます。 同じように、USB 接続した IS01エミュレータと同じように使って実機テストを行うことができます。

IS01 の設定

まずは実機テストができるように IS01 の設定を変更します。 IS01 の "設定" -> "アプリケーション" -> "開発" -> "USB デバッグ" を ON にします。

ドライバのインストール

次に IS01 のドライバをインストールします。

最初に IS01 用 USB ドライバ をインストールします。 これは IS01 を USB 接続する前に行う必要があります。 詳しくはインストールマニュアルを見てください。

次に、IS01 用 ADB USB ドライバをインストールします。 これは SH Developers Square のドライバ配布サイト からダウンロードできます。 ダウンロードしたファイルを展開してから IS01 を USB 接続すると、IS01 のドライバインストールが自動的に始まるはずですので、ドライバの位置として先ほどダウンロードして展開したディレクトリを選択して、インストールを行います。 インストールがうまくいかなかった場合は、手動でインストールする必要があります。 Windows 7 の場合は手動で行う必要がありました。

以上で準備は完了です。

実機テストの方法

IS01 を USB 接続した状態で Eclipse のプロジェクトを実行すると、エミュレータでアプリが実行されたように IS01 上でアプリが実行されます。

IS01 で実行されず、エミュレータが起動する場合は、テストターゲットを手動で選択できるように変更する必要があるかもしれません。 Eclipse のプロジェクトを右クリック -> "Run As" -> "Run Configurations" で出てきたウィンドウの左側の "Android Application" -> "Test" を選択、Target タブの "Manual" を選択します。 これで "Run" ボタンを押すとデバイスが選択できるので、IS01 (Serial Number: SSHEX..... というやつ) を選択して実行します。

Androidバイスの情報表示やスクリーンキャプチャを行う

Android SDK の tools/ddms を実行すると、デバイスの情報を表示したり、スクリーンキャプチャを行ったりできる Dalvik Debug Monitor が起動します。 イベントなどの Log も表示できますし、開発時には重宝すると思います。