ホストを体験してみた
私はJustGivingにおいて
「100箇所の職場体験、現場体験してきます」
という挑戦を通じてピースウィンズ・ジャパンへの寄付を集めています。
今回はその13箇所目となります。過去の体験はこちら。
※職場体験をなんでしようと思ったのか、はこちらを御覧ください
今回は覚悟のエントリです。
俺が将来、万が一悪いことしてニュースに出たりする際は、確実に今回の写真が使われるだろうし、ひょっとしたら良いことをしたとしても、「実はこいつバカです」的な感じで使われると思います。そんなことわかっていますが、それでも掲載。また各所から
「てめえ、ふざけてないで働けよ!」
というツッコミが入ることも予想されます。でも掲載。茶目っ気ということで許してください。というわけで、今回はホストを体験してみたのレポートです。
ホストとは
ホストクラブって行ったことありますか?
僕はありません。
ホストというと
・すごい髪型
・白いスーツ
・コールがすごい
・貢いでもらう
みたいなイメージを漠然と持っています。
ちなみにwikipediaを見てみました。異常に詳しいので、ここを読むだけでもおもしろいです。
男性従業員(ホスト)には「笑顔での応対」や「相手に話を合わせながらいい気分で酒を飲ませる」など、『感情労働』を求められる。高収入のホストが度々メディアで紹介されているが、ホスト業界は給与・待遇など全ての部分で完全な成果主義に基づく、厳しい世界であり、人間の入れ替わりが激しい
ふむふむ「相手に話を合わせながらいい気分で酒を飲ませる」かあ。やっぱりお酒はいい気分で飲んでもらいたいもんです。
こういう表記もありました
ホスト(プレイヤー)
ホストクラブで、接待をする男性従業員のこと。通常「源氏名」を使用している(名前の由来は、「好きな当て字」、「尊敬する人物」、「ペットの名前」まで様々)。
ホストの仕事は接待であり、給料は歩合制が基本となっている。いかに女性を楽しい気分にして、それを次回の指名につなげるかが重要になってくる。そのため各ホストはそれぞれが指名客を抱え、店という場所を借りて営業している自営業者のような側面がある
なるほど、次回の指名が重要なわけですね。
要するに「いい気分でお酒を飲んでいただき」気に入ってもらった後に「次回の指名をとる」というお仕事と理解しました。
ちなみに源氏名は
秀吉
にしました。特に意味はありません。
自己紹介は
「飲まぬなら、飲ませてみせよう、秀吉です」
に決定。まったくどうでもいいですね、はい。
さて、大体がわかったところで、まずはお着替え。
こんな感じですかね
ウィッグをかぶり、白いスーツで武装完了。
秀吉です。
誰?これ誰?という感じですが、もちろん私でございます。自宅のトイレにて撮影。
さて、いよいよ出撃。
無茶苦茶恥ずかしいが、これでタクシーに乗る。
うーむ、とにかく見た目が「売れないホスト」。とても恥ずかしい。
小声で「西麻布まで」と告げる。
ホスト体験
さて、今回のホスト体験について説明。
■体験について
本当にホストクラブで体験するのではなく、今回は普通のお店を借りて、講師から教わるスタイルとさせていただきました。
さらに講習後に友達の女性数名にお客様役になっていただき、実地も体験いたしました。
■講師
元、9年前に六本木のホストクラブでナンバーワンだったHさん。
いまはまっとうなサラリーマンですが、当時のことを思い出していただき、ホスト道を教えていただきました。
さて、講習
まあ、講習と言っても「なんちゃって」なんで軽め、軽めで。
今回集まった、アホな人たち。
みな、それっぽいカッコを目指していますが、なかにはよくわからない人も混じっています。
注意事項の連絡の後、みんなで声だしをします。
「いらっしゃいませ!」
「ありがとうございました!」
「一杯いただいてもよろしいでしょうか!」
等々、決まり文句を大声で発声します。みんなであわせて発声します。
なんか部活っぽい。
で、その認識はあながち間違っていなくて、どうやらホストクラブのというのは1日でも早く入店したほうが先輩となり、鉄の上限関係がある超体育会系組織だそうです。なるほどねえ。
声だしが終了しまして、次にコールの練習。
シャンパンコール
高級シャンパンを注文してくれた客のテーブルに、店中のホストが一斉に集まり、ボトルを開けるタイミングに合わせて(またはボトルを一本飲み干すまで)かけ声をかけてくれるパフォーマンスのこと。シャンパンを入れてくれた客に感謝の気持ちを込めて、集合したホスト達がコールを行う。
まあ、こういうやつです。
http://www.youtube.com/watch?v=dJFYtTjDpY4
やっていて非常に楽しいですが、海外にもこういうのあるんだろうか。
ちなみに、教わったコールは下ネタがすごい多いです。
ちょっと書けません。
でもかなりおもしろい。みんなでやるとまたおもしろい。
さて、もうこのあたりでお客様がご来店。
接客
さて、お客様がいらっしゃいましたので、接客です。
※プレイバシーの関係で写真の掲載を見合わせてます。
まず、事前情報ですがどうやらホストには4類型あるらしいです。
1 イケメン系
2 かわいい系
3 バラエティ班
⇒お笑い担当
4 ブタ
⇒新人はまずはブタに。とにかく飲み続けるらしい。1日平均8回吐くとのこと。おそらくこの数字はテキトウ。
私はバラエティ班に配属になりましたので、ギャグマシーンと化しまして一生懸命笑いを取りに行きますが、なかなか緊張します。しかし、困ったらゲームをしてブタに飲ませればとりあえず盛り上がるのでそれは楽です。
でもブタは実にかわいそう。ひたすら飲みます。
結果、3人のブタ役は全員つぶれてました。
ちなみに完全下戸の私も飲む羽目になり、死亡しました。
ホストクラブ、恐るべしです。
ただ講師にきみましたらそもそももてなす側のホストが潰れたり、楽しくなってしまうのはまったくだめだそうで、我々は失格です。
最新のトレンド、落武者ファッションのホストの例。彼の源氏名はそう、「信長」もちろんバラエティ班。
最後に
さて、ホスト。
すげえ大変です。そもそも下戸な俺には無理。
ちょっと飲めるやつもあの酒量はつぶれる。
一方で女性を楽しませるというのは、もちろん男も含めた人を楽しませる、ということに通じると思いました。
はい!ということで、無理やり「いいこと言った」みたいな雰囲気を作りまして、今回のホスト体験のレポートとしたいと思います。
後日談
翌日、かみさんから
「ウィグの空き箱があったけどなにに使ったの?」
というメールが届いた時はさすがに動揺しました。結局、正直に話をしたら爆笑していました。