図1●2012年度下期の取り組み
図1●2012年度下期の取り組み
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図2●ローカル番組を自主放送チャンネルで配信する
図2●ローカル番組を自主放送チャンネルで配信する
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図3●ひかりTVミュージックのサービス内容
図3●ひかりTVミュージックのサービス内容
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図4●ひかりTVブックのサービス内容
図4●ひかりTVブックのサービス内容
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図5●Android OS搭載STBの概要
図5●Android OS搭載STBの概要
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図6●ひかりTV会員数の推移
図6●ひかりTV会員数の推移
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図7●サービス開発スケジュール
図7●サービス開発スケジュール
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 NTTぷららは、ローカル番組の配信によるコンテンツ拡充を強化する。2012年10月5日に開催した、同社のコンテンツ配信サービス「ひかりTV」の現状と今後の事業展開についての会見で、方針を説明した。2012年度下期はこのほかに、音楽配信「ひかりTVミュージック」と電子書籍サービス「ひかりTVブック」の提供、Android OS搭載セットトップボックス(STB)の提供――といった取り組みを実施する。

 コンテンツ拡充策として、ひかりTVの自主放送チャンネルに1時間、ローカル番組を配信する編成枠をもうけ、各地域で人気の番組を毎日配信する。一部の番組については、VODやモバイル向けサービスでも提供する。配信する番組はサンテレビジョンの「熱血!タイガース党」、テレビ埼玉の「方言彼女。0」、北海道放送の「北海道物産展ですけど何か?」、京都放送の「走る男」、名古屋テレビ放送の「ウドちゃんの旅してゴメン」、北海道テレビ放送の「おにぎりあたためますか」――である。またこれとは別に、東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)で毎週月~金曜日に放送している生番組「ニッポン・ダンディ」を、2012年11月5日からひかりTVの自主放送チャンネルで、TOKYO MXの放送と同時刻に全国配信する。

 ひかりTVミュージックは、数百万曲以上の楽曲を聞き放題できる月額定額制の音楽配信サービスで、2012年12月から提供する。スマートフォンやパソコン、ひかりTV対応チューナーといったマルチ端末から利用可能で、スマートフォンのみの契約も予定している。利用料はまだ決定していないが「業界最安値を目指す」(NTTぷららの板東浩二代表取締役社長)という。作成したプレイリストは異なる端末間で共用が可能。楽曲はストリーミング聴取が基本だが、モバイル端末ではプレイリストごとキャッシュして、オフラインでの聴取にも対応する。

 テレビでも利用できる電子書籍サービスであるひかりTVブックは、2012年11月中旬に提供を開始する。スマートフォン、タブレット端末、パソコン向けに約5万冊の書籍を取り扱い、この数は順次拡大予定である。先行するほかの電子書籍サービスと比べて、読み聞かせ機能のある絵本や大画面に映える写真集に力を入れるなど、テレビでの利用を想定したサービス内容に特長があるという。学研教育出版との協力による読み聞かせできる絵本の定期購読サービスを提供するほか、知育向けに英語で読み聞かせできる絵本なども揃える。こちらもスマートフォンのみの契約も可能である。

 これまで早ければ2012年内にも提供を開始したいとしていたAndroid OS搭載の新型STBについては、「新サービスや新機能の追加で開発が遅れ、提供は2013年3月になりそうだ」(板東社長)とする見通しを示した。STBに搭載するRFIDタグは、ユーザーが所有するスマホとユーザーIDを、タッチ操作だけで紐付けるなどの用途で利用する。

 なお、ひかりTVの会員数は2012年9月待つで224万人となる見込みで、月間4万人のペースで増加しているという。2012年度後半に予定する各種サービスの強化策でこの増加ペースを高め、「255万会員という年度末目標を達成したい」(板東社長)と述べた。

[ニッポン・ダンディ配信の発表資料へ(PDFファイル)]