映画ハートキャッチプリキュア!花の都でファッションショー…ですか!?
映画を見た直後の書きなぐりを載せます。雑感です。
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初期より本シリーズに携わっている松本理恵監督、初の長編映画。アイデアと才能に溢れた瑞々しい作品。
これまでと違った意味での醍醐味があり、面白さがあった。パリが舞台だが、単なる観光映画の枠にはおさまらないかんじ。正直、こんなにハードル上げてしまっていいの?という印象。
- 実在する場所を舞台に展開する劇場版は、今作で2度目*1
例えば・・・
◆月光に冴えるエッフェル塔
◆夕陽に照らされたモンサンミッシェル
◆街角の隙間から見た青空
・・・など、今回の背景は描き込みがかなり細かく、見応えがあった。また、背景にうまく馴染ませたクレジットは洒落ていて、多種多様なフォントのアイデアは素直に楽しく、ちょっとした宝探し感覚。
- 反面、子どもには少々難ありだった可能性も
ストーリーがいつもより複雑だったし、象徴的なカットも多かった。敵対する男爵の退廃的な思想は、子どもたちの興味をひくのかどうなのか・・・。また、全体的に(特に中盤)色調も抑え気味であったため、往々にして明るいトーンを好む女児には好評であるかどうか?
- つぼみはヒロインとしての面目躍如?
実は、彼女にはヒーローとして、パワーはもちろんのこと、精神的な面でも、あまり強さを感じていなかった。彼女は絶対的な弱さも見せてくれないし、特に試練を乗り越えたわけではない。そのうえ、わたしたちは彼女の心の花すら知らない。でも今作で、少し彼女の芯の強さや、もろさ、華やかさを垣間見ることができた。
- えりかと松本監督
シリーズ当初より、松本氏にはぜひえりかを意の向くままに動かしていただきたいと切望していたので、今回は待ちに待った感あり。個人的にとても満足。
とっ散らかったアパートで製作に勤しむ彼女はぴったりサマなっていて、ああ、この子はごく自然に夢に向かって歩いているんだなぁ、もしかしたら近い将来は本当にパリに留学しちゃうかもしれないなぁ、と思いを馳せたり―。その先まで想像させるディテールの細かさ、リアリティはさすが。
それから、個性の対比という部分でつぼみ、えりか両者での、オリヴィエに対する接しかたの違いも楽しめたのも一興。たとえば、目に入れても痛くないほど猫かわいがりのつぼみと、サバサバした「お姉さん」然としたえりかの、その態度の違い*2。
それにしてもラスボス戦は10月31日の放送を見ずに四人の合体技を見てしまったため、少々戸惑いが。また見直したい・・・
「映画ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショー・・・ですか!?」オープニング&エンディング主題歌シングル
- アーティスト: (アニメーション)
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