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2011年06月14日

なべさん日記

今回の滞在では、前にブログで書いた背景もあり、子どもたちの生活に深く入り込むような関わりはせず。
でもしばらくは、なんとなく気にかけられている・・・と感じられる雰囲気は、伝えてゆこうと思う。

まだ避難所や、仮設住宅で暮らす子どもがたくさんいる。
彼らの現在の経済、物理的な生活環境を考えると、私の住む神奈川や東京で、震災の影響受けず暮らしている子どもの、多くは恵まれた環境にいる。
この差は、少なくとも彼らが大人(18歳とか、20歳とか?)になるまで、まず変わることはないのだろうと思う。
もちろん、それ以後の歩み方によっては、変わる可能性も大ですが。

原発事故の被曝について。
子どもの被爆は影響大ので、なんとか避けさせようとのこと。そのとおりだと思う。

気仙沼の空気中や飲料水の、放射性物質のモニタリング数値を、まだ聞いたことがない。
考えると、あらゆる種類のモニタリングは、福島以南、東京近郊に集中していて、特に三陸沿岸では、圧倒的に少ない気がする。
そもそも地震、津波の被害が大変で、大人も原発事故まで気にかける余裕もないことと思う。
また、震災の影響で、インターネット等の情報入手方法も被害を受けているはず。

被災地以外では、一応は(情報公開についての問題は言われているが)事故直後から情報を得て、それぞれの考え方や判断で、行動することも可能だった。
けど、気仙沼をはじめ被災地では、震災以後、被爆について無防備な状態に置かれ続けている。
子どもを被爆から守ろうにも、この無防備状態と、地震、津波のダメージが重なっては、難しい。

こんなところにも、被災地とそれ以外の地域の子どもの間に、差ができている。
これは、大人になってからも変わらないのではないか。
子ども時代の被爆は、大人になってからの歩み方で変わる、という類のものではないはず。

市内に充満する土埃と粉塵は、内部被爆の心配も。そんな中、通学したり、遊んでいる子どもたちを見ながら、自分もひどく咳き込みつつ、考えさせられる。




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Posted by 森は海の恋人事務局ブログ at 21:02│Comments(1)
この記事へのコメント
なべさん、こんにちは。先日はお疲れ様でした(九九鳴き浜清掃の日にお会いしたなべさんですよね?!・・・違ってたらごめんなさい)

先週末、短期間ではありましたが気仙沼に滞在して、なべさんが書かれているのと同じようなことをわたしも思っていました。
こちら(神奈川)にいる間、わたしも放射線の影響については敏感なつもりでいました。自身も気をつけていたし、周りの人にも、見知らぬ誰かにも、できるだけ被曝を避けてほしいと思っていた。

けれど、津波の被害を受けた地域では「放射能どころではない」んだ、ということを今回、身をもって知りました。
そうなのかもしれないと想像はしていたけれど、実際に被災地に立ち、この目で見るまでは、実感することができずにいたんです、恥ずかしながら。

関東では、自主的に測定する人も現れ始めている。
でも、関東よりもっともっと放射線の影響を受けているはずの東北の子どもたちはケアされずにいる。

そのギャップを知ってしまった今、遠くにいる自分にできることは何だろう?
考える日々が続きそうです。
とりとめもなく、失礼しました。
Posted by ちぃ at 2011年06月17日 21:42
 
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