中国に進出した日本企業の関係者が、もし「微博」という言葉を知らず、その威力も仕組みも知らない、というなら、中国ビジネスに支障をきたすかもしれない。

地方自治体、企業、政府機関
多くの日本勢が微博を活用

 そこまで過激な表現を使いたいほど、ビジネスまたはその他の分野で中国と関係のある方にとって、ミニブログの「微博」は中国の日常生活に欠かせないコミュニケーションのツールとして定着している。今の中国の常識だと、私はそう断言できる。しかも、その微博への参加が大いに遅れてしまった私の勧めだから、そこにはなぜもっと早く取り組まなかったのかという私自身の悔しさが加わっている。

 微博の利用人口などのデータについては、先週のコラム「歴史とロマンを再現する上海航路の行方は 中国人の心を掴んだ発信力に左右される」を参照していただきたい。

 実際に、この微博の利用人口に目を付け、積極的に微博を活用して情報を発信しようとしている日本の地方自治体、会社、個人は多い。この傾向が観光業界では特に顕著に見られている。こうした積極的な姿勢は大いに評価すべきだと思う。ちなみに、中国最大規模といわれる新浪微博を活用するケースが目立つ。

 ここで私が気付いた日本(主にインバウンド)関連の新浪微博のデータをご紹介したい。粉糸数つまりフォロワー数は、2011年11月16日現在のものである。