スマホのサブディスプレイ...以上のものに化けるかも?
多くの人にとっては、この時代にあって腕時計を身に着ける理由があるとすれば、「僕はこの時代にも腕時計するんです」っていう意志表示くらいになってます。でも、このたび腕時計メーカーのFossilが発表したMeta Watchは、ただの腕時計じゃありません。
Meta WatchはスマートフォンとBluetoothで通信でき、メール、テキストメッセージ、スケジュール、ツイート、などなどの更新情報を表示してくれるんです。普通は電話の更新通知があると、電話をポケットから引っ張り出さなきゃいけませんが、Meta Watchがあれば腕時計感覚でチラッと見るだけで最新情報をチェックできるようになりますね。
でもまあ、ここまでは「スマートフォンとBluetoothで通信できる小型端末」というところからぱっと想像できる機能ですし、ソニーエリクソンのLiveViewみたい、という印象もあります。でもFossilでは、Meta Watchを情報端末として販売するだけでなく、オープンソースの開発キットも提供しています。つまりアプリデベロッパーがMeta Watchをプラットフォームに自由に開発できるわけです。うまくいけばそこでたくさんのキラーアプリが生まれ、1~2年もすれば一般の人にも使えるようになると思われます。
アプリはAndroidのフレームワークに簡単にプラグインできるため、Meta Watchを電話なりタブレットに接続して使う方法は無限に考えられます。またこの開発キットは完全にオープンソースなので、電話に接続するという使い方はいろいろある可能性のひとつに過ぎません。腕時計でチェックできたら便利そうな情報であれば、何を載せてもOKなんです。
ハードウェアは今のところ2種類で、ひとつはアナログ時計に有機ELディスプレイがふたつあるタイプ、もうひとつはデジタル時計に常時オンの反射型ディスプレイが付いていて、いろいろ表示の融通が利くタイプです。どちらもBluetoothと加速度計、環境光センサー、充電式バッテリーが搭載されています。現在はプレオーダー可能になってます...が、今のところ日本(を含むアジア)向けには販売されていないようで、アメリカ・ヨーロッパだけでの発売なのが残念です!
Meta Watchは、誰もが使いたいと思うようなものじゃないかもしれません。でも、腕時計の新しい使い方が、ここから見えてくるような気もしますね。
Matt Buchanan(原文/miho)